レッグが大型クローに変形!インパルスなどと並ぶザフトの次世代型ガンダム「セカンドステージ」シリーズの1機、宇宙向けの可変機カオスガンダムがHGで久々の再販!
というわけで今回見ていくのは…20年越しの新作映画公開を記念してか再販が行われているガンダムSEED系プラモのひとつ、HGカオスガンダムです!
この機体は…厳密にいえばSEEDの続編のデスティニー枠のプラモとなっているね。それゆえか10年前くらいのプラモリマスターの枠には入っていないからか、放映当時の物をそのまま再販したみたいで、SEEDのリマスター版にあったようなマーキングシールなどの追加要素は特にないみたい。
この時期のHGプラモはプロポーションが劇中よりになっている再現度の高さと引きかえに、可動は最低限、色分けも今基準でいえばそこまでいいわけではないと気になるところが目立つものとなってしまっているので、組み立てるだけでハイクオリティ!…とは言えなくなってきているのが現状ですが…果たしてカオスガンダムの場合はどんな感じなのでしょうか?さっそくチェックしていきましょう!
HG カオスガンダム
まずは全体像から。基本的な色分けはされているものの細かい部分はそうでもないので、今のHGのように細部までパーツ分け色分けがしっかりされているものと見比べるとさすがに見劣りしてしまいますね。
それでも思ったよりかっこいいなこの機体…上半身のシンプルさ、下半身のトゲトゲした見た目、キャノンやミサイル等様々な攻撃ができそうなバックパックと機能性の高さもうかがえるのはいいね!
各部詳細:上半身
まずはヘッドパーツ。4色での色分けとなっているので結構しっかりしている…かと思いきや、やはりデュアルアイ部分はもちろん、額のセンサーやVアンテナ中央のブロック、フェイスのスリットと結構色分けが足りていませんね。
形状的には…なんか全体的には縦に長い?という感じの印象でなんか間延びしているように見えてくる気がするね。それとストライクノワールやストライクEと同じようにフェイスのスリットが中央じゃなくサイドの方に行っているのが特徴的だね。こう考えると改造次第ではカオスのヘッドももうちょいカッコよくできるかも…?
ヘッドの可動域は優秀ですが、動かしているとサイドにがっつりヘルメットの合わせ目が目立つなど、本当に一長一短といった感じですねこれは…
同型かつ最新フォーマットへのアップデートが来たHGCEインパルスが手に入ったらミキシングして改造していきたいなぁ・・・
続いてボディはこんな感じ。同型機ということもあるためか、先ほどアイズが言及したインパルスガンダム等のほか機体と似たデザインになっているように感じる部分もありますね。
各部位との接続ジョイントは…アームはボディと一体成型の3ミリピン、腹部はボディに挟み込まれる形で組み込まれPCパーツで腰との接続を実現しているね。背中は…なんかよくわかんないジョイントが並んでいるけど…一応専用のバックパックを装着できるようにはなっているはず。
どうせならこの辺りもシルエットシステムのような感じの3ミリピン接続だったらカスタムももうちょいやりやすかったのになぁ…とか思ったりもしていますが、そのあたりは改造で何とか対応していきたいところ。
バックパックはこんな感じ。縦に長い形状になっているなぁ‥なんて思ったら…
どうもこれリアアーマーも兼ねたスカートも一体化されたユニットになっているようで、意外と大規模な装備になっているのがポイントです。
説明書見た感じで言うと…バックパックのさらに表側に装着されている装甲のようなユニットを展開することで頭部を少し覆い、MA形態時のヘッドユニットとして使えるなどギミックも盛り込まれているみたい!
ちなみに中央部のモノアイセンサーみたいになっている部分ですが、ここは取り外すことでアビスガンダムの胸部に装備されているものとほぼ同じらしい「」というビームキャノンが装着されているので、MA形態時は火力アップも期待できそうですね!
ポッドはこんな感じ。円筒形の本体にミサイルポッド、ビームキャノン、バーニアが組み込まれ、これ単体でも飛ばせるうえビーム射撃、実弾射撃と状況や敵機に応じて使いまわせるのがポイントみたいですね。
ちなみにこれ、ものとしてはプロヴィデンスなどに採用されてるドラグーン(ファンネルやビットみたいなもの)の改良型らしく、扱いは難しいもののそれらよりは使いやすくなってるんだって!
ちなみにこのアイテム…この時代の物としては珍しくしっかりとギミックが内蔵されていまして、下部のバーニアを押しこむことでビームキャノンの先端が飛び出し、そのまま伸ばすことで射撃状態を再現できること、逆にキャノンを押し込むことでバーニアを飛び出させ推進機として使ったり、キャノン下部のハッチをあけて発射を再現したり…といろいろ遊べるようになっていますよ!
アームパーツはこんな感じ。ぱっと見の見た目は最近のHGと特に差はないように感じますが…少し分解してみるとその構造はだいぶ違っていることがわかりますので、少し詳しく見ていきましょう!
まずは肩回り!これは肩の内部パーツを挟み込む形で肩装甲をセットし、下部の長い3ミリピンを二の腕の装甲、肘フレーム…のように見えるカバーパーツを挟みつつ腕にセットするという構造になっているね。
つまるところ、一見すると肘にフレームがあるように見える部分はほぼ見掛け倒し、というわけなのです。(ただ色分け的な意味ではしっかりなされているとも言えますね)
肘から下はこんな感じで、左右それぞれ外側サイドには3ミリ穴が設けられているので、シールドをはじめとしたさまざまなパーツを盛れるようになっています。
ハンドパーツ周りはインパルスガンダムなどにも似たシンプルな構成になっていますが、付属する武装はグリップ部分に差し込むためのスペースがないので、装備させるには一度ハンドパーツを分解させる必要があるのは注意です。
各部詳細:下半身
レッグユニットはこんな感じ。割とシンプルな足!という感じの構成をしていますが、膝と爪先に鋭い爪のようなものが装着されているのが目を引くポイントとなっています。
接続方法は…今ではあんまりみないボールジョイント式だね。最近のガンプラとミキシングするなら少なからず切り貼り含めた本格的な改造が要りそうだ…
とはいえ、簡単なものではありますがカオスガンダムが持つ変形機構をしっかり再現しているのがこのレッグ。詳細は可変機構のチェック時に詳しくみていくのでお楽しみに!
付属品
今回の付属品。ビームライフルとシールドくらいのものとなっていますね。
付属品というよりも本体パーツだと思うけど…一応脱着可能な装備としてはビームサーベルグリップ2本とそのマウントラックも兼ねるサイドアーマーとして装着しているプロペラントタンクみたいなパーツもあるね。
ビームライフルはこんな感じ。単色成形かつシールが付属しないので色分けを再現するには塗装が必須です。
ただ物としては…インパルスガンダムのビームライフルをベースに可変後の高速戦闘でも問題なく使えるように強化された最新モデルということらしく、インパルスの物よりも性能が高いみたいだね。
シールドはこんな感じ。かなりシンプルな造形で、3ミリピンで本体に装着するようになっています。
接続方法は30MMのアルトなど連合機のように腕サイドの3ミリ穴にセットするって感じか。
ちなみに色分けですが、一応造形されている機関砲2門がそのままホワイトでの造形となっているうえ、シールが付属しないのでこちらも再現するならば塗装または改造がいりそうです。
なるほど…確かに今のプラモだとこういうところもしっかり色分けされてるし逆に新鮮な気がするなぁ
カオスガンダム(MA形態)
まずは頭部まわりから。設定的にはバックパックのカバーを動かして頭部に被せることで変形完了…となるのですが、残念ながらこのHGキットでは完全変形は実現できていないようで、頭部を外してバックパックを動かすという差し替え式での変形となります。
とはいえ…カオスガンダムの可変機構はそこまで複雑じゃないこともあってか、ここ以外は完全変形出来るようになってるってのはすごいよね。そのあたりも含め次を見ていこう!
次は..腕全体を90度回転させ、前にならえのような状態にしたら..
スネ部分および靴パーツに折りたたんでセットされているクローを展開!最後にレッグ全体もアームと同じように90度ほど付け根から回せば…
カオスガンダムのMA形體の出来上がりだよ!がっつり姿が変わるガイアやアビスと違って、カオスのMA形態は割と原型が残ってる感じがするね。
カオスガンダムのMA形態は宇宙での高速戦闘をやりやすくするためのもののようです。一応空中など宇宙以外の環境でも使えたりするゲームなどもありますが…
環境適性の差があったのかはわからないけど、アニメ本編ではオーブの量産機ムラサメにボコられてあっさり倒されてたよなぁ…これは残念だったね。
MA形態ならではの特徴といえばこれ、レッグが変形した大型クロー!これを活用することでMA形態では物理攻撃による近接格闘戦闘が可能になったほか、つかんで敵を拘束したり、クロー先端からビームサーベルを発振してより高い攻撃力で敵を切り裂いたりと、意外と機能豊富なのがポイントです!
難点としては…ビームサーベルの発振はこのHGでは再現できないってことかな…そもそもエフェクト差すソケットすらないんだもんなぁ…
ここは要改造ポイントですね。あるいは1/100のカオスガンダムのプラモの方ど楽しむというのもありかもしれませんね(1/100のほうは再販来てないので高いですが…)
おわりに
以上、HGカオスガンダムのレビューでした!
なんというか…面白い可変ギミックに普通に強そうなワイヤレス武器等場合によっては主役も張れそうなレベルの面白い要素が盛り込まれてて敵ガンダムながら結構いい機体だなぁ…という感想になったよ!
ですね。とはいえSEEDdesteny本編ではオーブ軍のムラサメ(量産機)にあっさり撃破されてしまうというように、主戦場となる宇宙で戦えなかったからかほぼ活躍できず退場するという不遇っぷりが残念だったのと、それゆえか放映当時はカオスガンダム関係のプラモの価格が暴落(低いものだと50円とかあったらしい?!)し、何なら1/100のプラモはアビスやカオス等の発売がなくなってしまうなど、プラモ的にも不遇な機体になってしまうなんてこともあったようです。
そうなんだ?!正直なところカオスガンダムは装備面とか結構いいもの盛ってるし、改造してカオスシルエット(仮)的なものを作ったりしてインパルスなどの機体に簡易変形機構を付けるものを作る…みたいに改造素材としても結構優秀に見えるからできればたくさんほしいんだけどなぁ…
僕も価格が暴落したらしいプラモ買っとけばよかったですね…というくらい、なんだかんだで僕らはカオスガンダム、結構好きになっちゃいましたね…!
残念ながら古いキットなだけあって機体の魅力を余すことなくお伝えする場合はかなり大掛かりな改造がいりそうだけど…今回のレビューでHG巣組みではあるけどカオスガンダムの魅力をお伝え出来てたらうれしいね。
それでは皆さん、よいプラモライフを!!!