最後の2話にしか登場しないのにガンダムSEEDのラスボスをばっちり務めあげた驚異のMSプラモが再登場!トリコロールで割とヒロイックにも見える見た目から繰り出される苛烈なドラグーン攻撃が敵機を苦しめる…!!
というわけで…今回は久々のガンプラ回!最近罪プラが増えまくっていい加減部屋を圧迫してきているため、その解消も兼ねて30ML以外のプラモにも触れていきますよ!
何かしら30ML機制作のネタになればいいけど…ひとまず今回はキットの方を見ていこう!
HG 1/144プロヴィデンスガンダム
今回見るのはこちら、旧HGともいえるHGSEEDシリーズにてラインナップされているプロヴィデンスガンダムです!
おお…リニューアルされてないアイテムだからこのサイズではいまだに最新になってしまっているんだよねプロヴィデンス…ぱっと見だと合わせ目がくっきり見えたりずんぐりとした体型だったりと今時のカッコよさは見られないように見えるけど…?
まぁ一度リマスターが入ったとはいえ20年くらい前のプラモですからね…キットそのものはもはや隠せぬ古さがにじみだしているものですが、これでも当時4歳くらいだったマカセにとっては憧れの上位ブランドのプラモだったのですよね(リアタイ当時組んだのはさらに下のグレードともいえる色分け×、手足関節動かない超廉価版のコレクションモデル1/144系でした。安かったなぁ…)
上半身(ヘッド・ボディ・アーム)
ヘッドパーツです。わりとオーソドックスなガンダム!という感じの見た目ですが、ネイビーのひさしパーツによるアクセントが効いているのがいいですね!
最近のプラモと比べるとちょっと縦長ぽい造形になっているのもポイントかも?
ボディパーツです。こちらもオーソドックスなガンダム…と思わせて、ドラグーンを強引に装着する際に増設されたらしい通信ケーブルの存在がガンダムタイプとしてはかなり異質な雰囲気を演出しているのがいいですね!
外にケーブルが露出している機体というと…ザクのように敵メカが多かっただけに、プロヴィデンスガンダムもガンダムではあるけどやはり敵の機体だってのを示している…ともいえるのかもね。
アームパーツです。合わせ目もがっつり出たり、肘も可動ポイントが1つしかなかったり…と、2000年代初期とひと昔ふた昔前の旧技術であるのは変わらず。今のプラモと比較するとさすがに物足りない部分も多いかも?
肩パーツ長いな…!伸びてる部分を試しに隠してみるとこれまたオーソドックスな肩になるのもイイね。いっそバッサリカットしてみるというのも面白いかも?
といいたいところですが、この中には外に向かって伸びるスラスターパーツが内蔵されているので改造する際はここに気を付ける必要がありそうですね。
腕回りは…いかにもオプション装備用のハードポイントがありそうな造形をしてるけど…3ミリ穴とかは開いてないから装備を追加するのは無理そうだね。
先ほど関節の可動ポイントが1か所しかない…という点に触れましたが、この時代のガンプラの腕はこのように長ーい3ミリピンを腕側のPCジョイントの3ミリ穴にさしているだけというすんごい簡単な構造をしているのです。なので現在のように細かいパーツを組み合わせて2重関節を実現!としているのはこれよりももう少し後になるのですよね…
何ならこの簡単な構造をカバーでごまかしてる…という作りになってるからね。見た目は整うけど機能性はこれだとあまりない、となってもおかしくはないかぁ…
ボディとの接続は3ミリピン方式。ボディ側に一体成型されているピンを肩フレームのPCパーツに差し込むことで接続できます。
このあたりの接続方式の違いは30MMなどで発売されてる各種ジョイントでカバーできるから、無改造での組み換えには割と対応しやすいのは助かるね。
下半身(腰+レッグパーツ)
レッグパーツです。腰回りに合計6基のドラグーンが装備されたことで大きく変わったシルエットになっているのがポイントですね。
そのほかはガンダムによくある可動式フロントアーマー、角ばった各レッグのパーツにメインカラー+レッド成型のスリッパという構成になっています。
フロントアーマーは最近のガンプラによくあるちっちゃいボールジョイントではなく一直線のプラ棒軸で接続されてるから、片方を個別に動かす…ということは残念ながらできないみたい。
各部位のドラグーンは基部を動かすことで可動域への干渉を多少減らすことができるようになっているほか…
引き抜いて手に持つことで大型ビームサーベル!みたいな遊び方もできちゃったり…
説明書外のあそび方だね?!(強引にハンドパーツにセットしたドラグーンにシールド向けのビーム刃を強引にセットしたて感じ?)
問題点があるとすれば…設計が古い&金型も古い旧プラモの一角に足を踏み入れているだけあって、なんだか昔組んだものと比べて精度が落ちてるなーと感じる部分が現れてるというところでしょうか?
おや…正しく組んでるのにうまくはまらず隙間ができちゃってるみたいだね。まぁこのくらいであればちょいちょい削ったりして調節できる範囲ではあるから、ちょっとした改造改修の入り口みたいな感じで手を加えてみるのも面白いかもね。
開脚系の可動域はこんな感じ。腰回りに造形されたボールジョイントにレッグのPCパーツを組み合わせる形で組んでいるためか、特に左右向きの開脚は全然ダメなのが残念…
とはいえ元が20年ほど前のプラモにそこまでの可動を求めるのは酷な話ではあるので…やはり改造に挑戦して改修するか、何らかの形でリニューアルが来るのを待ってみるのもありかもしれませんね。
膝周りはこんな感じ。お世辞にもいい可動域だとは言えませんが、それでも地味に二重関節を実現しているのはすごいなーと感心しちゃうポイントですね。
武装:ビームライフル・
プロヴィデンスガンダムのビームライフルです。ものとしてはストライクなどに付属する一般的な形のビームライフルの後方に大型の追加パーツをのっけて強化している…という雰囲気となっています。
見た感じだとスコープやエネルギーパックのような造形が見えるけど…これでビームの出力とかを強化しているのかもね。
装備方法は一度ハンドパーツを分解し中に挟み込むという感じになるのですが…ハンドパーツのスリットとグリップのサイズが全くあっていないスカスカ具合(これも昔のガンプラではよくある話…)!
あー…マスターが倉庫に入れてた昔のガンプラで見たことあるけど…全く安定して持たせられずカタカタグラグラしてなかなかポージングが決まらないのが難点だよねぇ…せっかくかっこいいのにもったいない…
それに加え、後方にどでかく出っ張ってしまうため、アンテナなどヘッドパーツ回りと干渉する恐れがあるのも注意です。
武装:複合防盾システム
ある意味プロヴィデンスガンダムのメインウェポンといっても過言ではないのがこちらのシールド型武装。役割のメインとしてはその名の通りシールドではあるのですが…
先端には高出力のビームソード発振器&左右にビームライフル計2門と、遠近両用の武装としての機能も兼ねたまさしく複合兵装となっているのが最大の特徴なのです!
装備方法は…シールド裏にある箱状のでかいソケットに腕をそのまま突っ込むだけというなんとも簡単かつ豪快な接続になっているみたいだね。
こうすることで状況に応じて武器を持ち帰るという汎用性はなくなるものの、これ一本で遠近両方の攻撃迎撃に対応、さらにシールドとして防御にも使えるというんだから使いこなせればめちゃくちゃ厄介な武装になりそうだよね!
武装:バックパック&ドラグーンシステム
使い手を選ぶものの使いこなせればこれだけで一騎当千!というレベルの超兵装…それがドラグーンシステムですね。
ドラグーンは言うならばCE版ファンネル・ビットといった感じの無線攻撃端末を飛ばして敵の四角から攻撃できるタイプの武装だよ!(多分知ってる人の方が多いとは思うけど一応…!)
作中ではSEED最終局面にして初登場したビットタイプの武装ですが、これを扱うために必要な空間認識能力を備えていたクルーゼが乗り込むことで、敵対していた連合、オーブ勢力だけでなく恨みの矛先の一つとなっていたザフトも含め周りのあらゆる存在に被害をもたらすとんでもない存在となっていたのが印象的でしたね…
ちなみにプラモとしてはピンなどを使った方法でバックパックに接続されていて、スタンドなどを用いれば発射状態でディスプレイもできる!という感じみたいで…
上左右の2基のみ前方に傾けて背面ビームキャノンみたいな感じでマウントしたまま射撃武器として使えるようになっているみたい!
この機能を軸にドラグーンを打たなくてもきっちり使えるようにしたのがレジェンドガンダムのドラグーンシステムなのかも…という感じでつながりが見えてくるのもまた面白いですよね。
おわりに
以上、HGSEEDよりプロヴィデンスガンダムのレビューでした!
さすがに今の基準で見ると物足りない箇所が多すぎてモヤっとしてしまうけど…それでもそびえたつドラグーンシステム関係や今基準で見てもでっかくてカッコイイライフルなど、まだまだ通用する部分はあるのがこのキットだね。
何度か触れていましたが、であれば改造によって今基準で見てもそん色ないレベルに引き上げる…いわゆる近代化改修を入れてみるのもプラモの楽しみ方の一つとしてはいいのかもしれませんね。
幸い今は素材として使えそうなイモータルジャスティスなど最新規格のSEEDプラモは何とか変えるみたいだからね。マスターはプロヴィデンスガンダム結構好きみたいだしいつかそういうのにもチャレンジしてみたいね!
それではみなさん…よいプラモライフを!