旧型機、しかし新作アイテム!!低めの全長にマッシブな体系、豊富なハードポイントをもつ拡張性抜群のEXMを見逃すな!
というわけで、2024年4月唯一の30MM新作アイテム、「バスキーロット(グレー)」を見ていきますよ!
バスキーロットは地球連合軍製のEXM…なのですが、事前情報や説明書のフレーバーテキストなどから読み取れるように、プラモとしてはシリーズで一番最初に登場した機体で、30MM世界の連合軍では今でも現役で活躍中の「アルト」よりも型番が古い旧型機となっているのが大きなポイントです!
最新プラモアイテムなのに、30MM世界では現状確認できるデフォルトのEXMとしては最も古いという…なんだかややこしいけどロマンあふれる設定だね!!
30MM バスキーロット
さて、そんなバスキーロットですが…早速見ていくこちらの全体像をパッと見たところでもわかりますが、とにかく全身に3ミリ穴が多数設けられており、旧型機といえどその拡張性はなかなかに侮れないものになっているのがいいですね!
肩幅、腰回りがかなり太くてゴツいマッシブな体系になってるからさぞかしでかい機体なんだろなーって思ってたけど、その前兆そのものはフォレスティエリと大して変わらないという、どちらかといえば小型機に分類できそうなサイズになってるの面白いな…!
案外フォレスティエリとかヴォルパノヴァみたいな同サイズの機体とミキシングしちゃうというのもいいかもしれませんね。
…というわけで、そんな最新にして(現状)最古の機体であるバスキーロット、その詳細をチェックしていきましょう!
ヘッドパーツ
まずはヘッドパーツ。アンテナなどの特殊な装備が積まれていない平たい造形で、マジで周囲の状況を目視し情報を集めるためのカメラユニット、という単純な役割でしかない…そんなシンプルさを感じる造形がまた渋くていいですね!
可動域はこんな感じ。ジョイントそのものはアルトなどに使用されてる旧型フレームを使用してるから、一応可動域そのものはあるはずなんだけど…
実際に触ってみると、前後の可動域は形状や干渉によってほぼ消滅してしまっていて、実際に使えそうなのは左右の旋回くらいなものとなっています。現行機と比べ機能が少なめなのもまた旧型っぽい要素かも…?
ちなみに説明書通りに組むとバスキーロット本体ヘッドのカメラアイはクリアブルーのパーツをセットすることになるのですが…実は今回、クリアオレンジのカメラアイパーツも収録されているので、こちらを使用することもできるちょっとしたコンパチ仕様があるようですね。
説明書通りに組む場合、このクリアオレンジのパーツもこの後出てくる別のものを組むのに使うから、そっちにクリアブルーのほうを使うってのもいいかもね!
ボディパーツ
ボディパーツです。ぱっと見だと平たく見えますが、面積がかなり広い分ボリュームは意外とかなりのものとなっているのがポイントで、サイド(肩ジョイント前)、背中にそれぞれハートポイントが設けられていますね。
背中の拡張性すごいな…!!Cジョイント2か所、3ミリ穴は5か所、うち2か所はバックパック接続用の2軸ソケットとしても使えるから、装備できるパーツもかなり多そうだ…!
ちなみにボディ前方には装甲(コックピットハッチ?)の可動機能、背面はバックパック受け左右ブロックの展開機能と、さらに拡張性を強化できる余地まであるのがすごいところ…!
おおこれいいね!フロントの方は装甲を外すとCジョイント受けとして使えるし、背中はそれこそ陸戦型ガンダムの武装コンテナ固定ラックのように、何か重たい荷物を持たせるのに使えそう…!これは今後のカスタム研究で大きく活躍できるかも…!!
アームパーツ
アームパーツです。肩装甲、腕部ともにかなりきれいな箱型になっているのが特徴で、こちらも複雑さを省いたシンプルな造形になっているのがまた量産機感があっていいですね!
肩装甲はこんな感じで、前方後方にそれぞれ1個ずつ、上部に1箇所の計3箇所の3ミリ穴が用意されているね!
サイドには奥まった位置にCジョイント受けが用意されているので様々なパーツの増設を可能とする拡張性が目を引くとともに、付属のジョイントを介し3ミリピンに変換することで、付属の装甲(外側に1つ3ミリ穴あり)を装着できます。
これを装着した見た目は、アルトのオプションアーマーのひとつ長距離狙撃型を装備したアルトの肩装甲とよく似ているんだ!
配置ジョイントもライトグレー部分は上部1、サイド1の2箇所で同じですし、もしかしたら長距離狙撃型のアルトはこのバスキーロットを参考にしているのかもしれませんね。
ちなみに肩には新規造形のフレームが用いられています。(画像右側)それによって30MM世界では一応新しい方のフレームである従来の旧型フレームの肩パーツは今回は余剰となります。
腕部周りはこんな感じ!連合機によく見られるサイド向きの3ミリ穴に加え、バイロンやマクシオンの機体によく採用される肘の3ミリ穴も備えてあるね。拡張性はかなり高そう!
そしてちょっとびっくりなポイントの一つとして、地味にハンドパーツが新規造形となっている、というところがあります。
おおホントだ!左右と中央の3本指になってることで左右対称(つまり右手左手関係なしに好きに使える!)になってること、これまでになかった3本指がメカメカしさというか機械っぽさがより強く感じられるのが魅力だね!
さらっと武器持ち手と平手の2種類が収録されてるのも嬉しいですね!
可動域はこんな感じ。肘は旧型フレームを使用するのでそれに準拠したいい感じの可動域ですが、肩に関しては…
肩装甲などを動かしたときの安定性(弾け飛ばないかなど)を考えるとあんまり動かせなさそうな感じかなぁ…?
一応新規造形の肩フレームそのものは既存のもの同様広い可動域を持っているようなので、カスタム次第ではもっと柔軟に動けるのかもですね。
腰回り
腰回りはこんな感じ。こちらもほぼ新規造形になっている注目ポイントで、アルトなど旧型フレーム機と同じように前後に面積小さめの装甲を装備するのがポイントです。
各装甲にはそれぞれ1個ずつ3ミリ穴が、フレームサイドには旧型フレームのパーツ流用で3ミリ穴を設けることができるよ!
レッグパーツ
レッグパーツです。かなりマッシブでボリュームがあるため意外に感じてしまいますが、大きさそのものはフォレスティエリなどの小型機のレッグとそう大差ないのがポイント。小型機に装着して陸戦仕様レッグ的な感じにするのも良いかもですね。
ハードポイントは膝1箇所、足の甲、足の裏にそれぞれ1箇所、太ももサイド、膝下サイドにそれぞれ2箇所とそこそこ多め23ミリ穴が用意されています。
そこまでハードポイントが多いとパーツ盛り次第でかなり化けるかもね…??
可動域です。こちらはかなり優秀で、膝上と膝下の裏がピタッとくっつくほどの良好な可動域を持っていますし、足首も接続部のCジョイントで前後、PCパーツ活用で左右に動くので設置性も良好ですね。
いいね!これはほんとに陸戦型フォレスティエリとかドム的な機体みたいな、他の機体のバリエーション制作するのも面白そうだね!
付属品
続いて付属品を見ていきましょう!
武装:ライフル
付属する唯一の武器としてはこちらのライフルが付属しています。現実世界でもFPSなどのゲームでも、性能と扱いやすさなどのバランスが良く広く使われているらしいアサルトライフル的な形状になっているのが、いかにも一般兵の乗機…という雰囲気になっていていいですね!
似たような造形のものだとスピナティオアーミー仕様のデモリッションライフルとかがあったけど、拡張性がないあれとは違い、今回のライフルは銃共通のマイナスピン規格に対応しているのがうれしいところ!他の銃系武器と組み合わせて好きなようにカスタムできるの楽しそうでいいね…!!
武装:シールド
シールドです。結構サイズが大きく、そしてベース部分、装甲部分、接続用ジョイント(マルチジョイント流用)の3パーツで組めるお手軽さが特徴ですね。
この手のシールドはどちらかといえば武器セットとかオプションアーマーに収録されてるイメージが強いもんで、こんないいシールドふつーに機体に同梱されているってのはなんだかびっくりだったね!(実際私結構好きだねこのシールド…!!)
その他:旧型ロイロイ
そしてこちら…本体も旧型であればこちらも!ということで旧型のロイロイもしっかり付属しています。
いかにも歩けそうな感じ…!と思いきや、やはり膝関節などは稼働しない簡潔な造形になっているみたいだね。まぁ上部に3つの3ミリ穴、広報にCジョイント受け、あとは接続部の3ミリジョイントを使いちょっとだけ足を上げ下げできるくらいの可動域…と、小型サポートメカとしては結構優秀な拡張性を持っているのもいいね!
その他:余剰パーツ
ちなみに、今回は一部フレームは新規造形(という名の旧型)パーツを一部箇所に使っているため、肩や腰など該当部位のフレームパーツが余るようになっています。
腰なんかはPCパーツがあればほぼそのまま流用できるし、何ならハンドパーツも余ってるのすごいな…!こうしてみるとここに置いてある内部フレームを別のものに変えただけでああも見た目を変えられるってのすごいよね…!!
終わりに
以上、30MMよりバスキーロット(グレー)のレビュー記事でした!
思ったよりも小型でびっくりしましたが、ちょっと人型から外れたマッシブかつメカメカしい体系や、これでもかと設けられているジョイントによる高い拡張性など、明確な良さが見てわかるのが良かったです!
マスターが実店舗に寄ったときは発売日から少しずれてはいたけどまだまだたくさんお店に積んであったみたいなんで、比較的買いやすいアイテムになりそうな予感!これならフォレスティエリと同様にカスタムのベース機、パーツ取りなどで複数買いするのも難しくなさそうだね。
というわけでそんなバスキーロット…見かけたらぜひ手に取ってみてくださいね!