1年の時を経て蘇る、宇宙の悪魔!
今回は、新たに登場したポルタノヴァ宇宙仕様のカラーバリエーション、ダークパープル版のレビューとなります。
ポルタノヴァ宇宙仕様は2020年1月に発売されたグレー版の色違い(カラーバリエーション)であり、これまでに全くなかった色の組み合わせからなる新たなポルタノヴァです。
色が違うという点以外はグレー版と変わりはないんだけど、カラバリの発売に1年以上の時間を経ているというのがポイント。30MMが長く続いてきているんだなぁ…というのを実感させられるね。
ということで、さっそく始めていきましょう。
今回の担当は、僕ことマカセと…
アイズでお送りしていくよ。よろしくね。
パッケージ・付属品
パッケージ。宇宙仕様ダークパープルが2機、ノーマル仕様のダークパープルが1機の計3機が描かれています。せっかくですし、スペースクラフトも一緒に入ってたらよかったんじゃないかな?なんて思ったり。
説明書。スピナティオの登場により説明書の形式も改良がされていましたが、今回は従来の説明書のデザインが流用されています。故に特にこれといって取り上げるものもなさそうです。
カラー紹介
ランナー紹介。…をしていく前に、色構成を記載しておきます。
メインカラー:ダークパープル
サブカラー:レッド
フレームカラー:レッド
追加パーツカラー:ブラック
アームユニット・ライフル:ホワイト
おぉ?メインカラーのダークパープルもそうなんだけど、サブカラーとフレームカラーがレッドになってることが今回の大きなポイントみたいだね!
そうですね。これが来たおかげで、ポルタノヴァレッドと組み合わせることで、全身レッド単色のポルタノヴァを組むことができるようになりました。カラーコーディネートの可能性がまた一歩広がりましたね!
ちなみに、このキットではホワイト単色・ブラック単色をそれぞれ武装強化できますし、パープルのサブカラーに使われているダークパープルのパーツを合わせると、装甲のみダークパープルで統一することが可能です。
ランナー紹介
Aランナー。メインカラー・サブカラーの装甲パーツが収録されています。
こうしてみると、装甲パーツが全部1つのランナーに収まってるというのは、パーツをランナー1枚で用意出来たり、確認がやりやすかったりしてこれはこれでいいものだなぁ、と感じるね。
スピナティオは組みやすさこそ改良されましたが、ランナーがバラバラになってしまい、ちょっとごちゃごちゃしやすくなってしまった感はありますね。
Bランナー。
ポルタノヴァ指揮官用アーマーのように、オプションアーマーとしては見てきましたが、まさかフレームすべてがレッドになるときが来るとは思ってもみなかったので驚きですね…
宇宙仕様の追加装備ランナー。
リング状の部分から左側の部分のみ、もう1枚ランナーが付属します。
左右対称にするためにいる部分だね。
アームユニット・ライフルのランナー。単品版と形状は全く同じです。何なら壊れやすさすら同じになっていそうです(特に改良などはされていない模様)
ただ、成型色がホワイトになったことで、他の機体に合わせやすくなった、という意味ではいいものになったと言えるのかもしれませんね。
おなじみポリキャップ(PC)ランナー。
ノーマルの足と宇宙仕様の足を同時に使えるようにする場合、PCが2個足りなくなるので、スペースクラフトやスピナティオなど、PCが余るキットから流用してくる必要がありますのでご注意!
それでも流用できるようになっただけましな状況になったのかもね…
※グレー版が発売された当初はスピナティオはおろか、スペースクラフトの影も形もなかったころ、つまりポリキャップが余るキットがなく、アルトやポルタノヴァ1セットを素材として使い、そこから流用せざるを得なかったのです。
ポルタノヴァ(ダークパープル)
まずはノーマルから見ていきましょう。
※ノーマル素体は別に詳しく見た記事を用意していますので、詳細はそちらで確認をお願いします。
全体像
全体像。黒に近いほど濃い紫であるダークパープルと明るいレッドが合わさり、なんだか禍々しさや毒々しさといったような感じの雰囲気を放つようになりましたね。
色の組み合わせの問題かもしれないけど、これは他のキットでは出せない独特の味だね。
宇宙仕様アーマー(ブラック)
ここから宇宙仕様に換装していきます。まずは追加パーツをご紹介していきますね。
追加パーツはこんな感じ。フェイスマスク・腕部装甲・サイドアーマー×2・フロントアーマー・リアアーマー・膝装甲×2・逆関節脚部×2・スリッパ×2・バーニア×2・Cジョイント・バックパック基部となっているよ。
バックパックが基部になっている理由としては、バックパックを完成させるためにポルタノヴァノーマルの足が必要になることがあります。これは後ほどご紹介しますね。
さっきも書いてたような気がするけど、ノーマル版を先に組んだ場合、宇宙仕様のスリッパを使えるようにするためには、
1.ノーマル版のスリッパからPCパーツを取り出す
2.スペースクラフトやスピナティオの余りから流用する
といった対応が必要になるよ。
換装開始!
それでは、換装の手順を簡単にですが紹介していきますね。
まずはフェイスマスク。今回はマスクだけでなく、先にモノアイもはがしておく必要があります。
というのも、宇宙仕様フェイスの方に3ミリ穴があり、こちらにモノアイを設置する形になるのです。
ここは動画の方で紹介している機体のように、カスタムのベースとして使える部分でもあるね。
お次は腕の装甲。バックパックは足を使う都合上、最後に回していますのでご了承ください。
装着後。前方は空きっぱなしなので前から見ると張りぼて感はありますが、後ろから見るとこのままパンチで攻撃させても強そうな感じに見えますね。
後で膝アーマーを宇宙仕様のものに換装するけど、これをあえてノーマルの膝にすることで、これを膝の追加アーマーとして使えるようになるよ!
腕のアーマーとして使うのがしっくりこない…という方は是非お試しあれ!
続いては腰回り。最近の僕のカスタマイズでもよく使っているフロントアーマーです。
3ミリ穴とCジョイント受けが設置されていて、拡張性も大きく上がるのが特徴だね。
リアアーマー。何気にここを強化する追加装甲はこの宇宙仕様のものだけなんですよね。
黒くてわかりづらいけど、バックパック規格の穴があるのが大きな特徴だよ。唯一の拡張リアアーマーにして、唯一の特性を持つすごいパーツだね!
サイドアーマー。3ミリ穴が2つあり、これまた拡張性に優れたものになっていますね。
ビームサーベルやビームライフルみたいな武器をマウントしておくのによさそうな感じだね。
膝アーマー。少し大きめのアーマーになっていますね。
中央に3ミリ穴、上下にCジョイント受けを備えているのが特徴だね。なんかどれも拡張性が高そうで良いなぁ…
宇宙仕様の脚部。これまた骸骨のようなデザインで、恐ろしさとカッコよさが入り混じったかのような感じになっていますね。
スリッパも差し替える。ここに関しては案外差し替えない、という選択肢もあるように思えますね。
差し替えると黒一色になっちゃうから、できるだけ多くの色を使う、という意味ではそれもアリだね。
ポルタノヴァ宇宙仕様(ダークパープル)
全体像
全体像。今回は試験的に動画を使用してみています。(※BGMが入っています)
どんな動画になっているのかというと、最大1分のショート動画形式で、電動ターンテーブルを使い回転させることで、同じ視点から前も後ろも全体像をくまなく見ることができるようになっています。
そして回してみての換装ですが、追加アーマーに比較的大きいバックパックにより重くなった上半身に対し、長く耐久性のある逆関節にはなったものの、どうしても脚部が相対的に弱くなってしまうようで、そこそこの衝撃を与えるとすぐグラグラしてしまうみたいです。
アームユニット・ライフル(ホワイト)
お次はアームユニット・ライフルです。
何でこれだけ別枠にしているのかというと、実はこれ別売りの単品版がある、一種のカスタマイズウェポンになってるんだ。マルチブースターユニットやオプションバックパックなんかと合わせて、現在のオプションパーツセットやカスタマイズウェポンズのご先祖に当たるシリーズでもあるね。
この辺りは30MM初期にあったシリーズですが、発売されたのは各1種のみで、特にシリーズ化まではされていなかったようです。
少しお値段が高くなってもいいから、レガシーコレクションみたいにして全部まとめて売ってみても面白そうな気はするね。
セット内容はこんな感じ。ライフル、大型クロー、ジョイント2種となっているよ。
ちなみに単品版はライトグレー、宇宙仕様のグレー版はブラック、ダークパープル版はご覧の通りホワイトと、全部成型色が違うのも特徴です。
使いたい機体によって色を選べるようになったのはありがたいね。まぁブラックやホワイトはポルタノヴァ宇宙仕様を買わなきゃいけないからかなりコストは高いんだけどね…
大型クロー。ボールジョイントがあるジョイントパーツを介し、手首と丸ごと交換して装備します。
大型クローはCジョイントによって意外と広い可動域を持ち、クローを大きく開いたり、通常よりも長い状態で畳んだりと様々な表情付けができるのが特徴です。
差し替えるのをライフルに変えることも可能だね。
カスタマイズ
少しだけカスタマイズをやっていきましょう。
今回用意したのはこちら、赤いオプションアーマーです。
ダークパープル版はサブカラーとフレームカラーがともにレッドなだけあって、同じレッド成型のオプションアーマーはよく似合うわけだね!
さらに言えば、ポルタノヴァと、一部互換性を持つシエルノヴァにはどちらもレッド成型のオプションアーマーが存在するため、さらに拡張性は高くなっています。
というわけで装着してみる。
腕なんかはほとんどレッド単色になってるね!これを使えば、カラーコーディネートで単色を作ったときにどんな感じになるのか?というのを確認することもできそうだなぁ…
ちなみに宇宙仕様のフェイスマスクからモノアイをはがすのが難しそうだったので、スピナティオのランナー片を代わりに埋め込んでみているのですが…
ブラックライトに当てたらすごくかっこよくなってる…!何なら正式なモノアイよりもリアルなモノアイっぽく見えるからすごいね…
おわりに
ちょっと長くなりましたが、以上でポルタノヴァ宇宙仕様(ダークパープル)のレビューは終わりになります。
内容自体は以前紹介したグレー版と全く同じなんだけど、色が変わるだけでこうも印象が変わるとは思ってなかったからびっくりだったね。
グレー版はホワイトとグレーという比較的明るめの組み合わせだったので、見た目こそダークパープルと同じように骸骨のようではありましたが、まだロボットアニメでいう味方サイドの機体っぽい感じでしたね。
その禍々しい色合いもあることですし、並べて飾っておく時の敵役の機体が欲しい…という方にはおすすめ!レッドと組み合わせて単色を作れば、逆にヒーローっぽくもなりますし、ポルタノヴァ指揮官アーマーでカスタムすればどこか仮面ライダーなどであるかのような雰囲気も放つようになります。
組み換えだけでも様々な印象…今回の場合は正反対の印象でさえ与えられるというのは、30MMのカスタマイズ性の高さをうまく表現できてる、ということなのかもしれないね。
奇抜な色合いなので好みは人それぞれ分かれると思いますが、こんなカスタマイズもできるよ!というのを人に教えたりする時にはもしかしたらものすごく使えるのかもしれませんね。
それでは今回はこの辺で。
皆さんよいプラモライフを!