かわいいだけじゃない?!攻守ともに優れる大型武装に高い飛行能力と機能盛りだくさん!
実はこの娘…当初はスルー予定でしたし再販分もさんざん狩りつくされていたのでしばらく入手することもないかと思ってたんですが…
まさかまさかの入手に成功…!世の中何があるかわかんない物なんだねぇ…
ファル=ファリーナはシリーズで5番目に登場したシスターで、前作アルカ=カルティーと同様に素体と簡易武装だけではなく、しっかりした本格的な武装にオプションハンドパーツ、スタンドといった追加アイテムが多数同梱されているいわば「オールインワンパッケージ」のアイテムとなっています。
ちなみにファル(※ここからは短縮して呼ばせてもらうね!)の素体は30MS2体目のシスターになるティアーシャと同じものを採用、そこからカラーリングと表情を入れ替えたものが収録されているんだよ。
故にアルカと同様にファルも使うパーツを制限することで色と表情が違うティアーシャとして組み上げることもできるのです!
ということで今回は予定外でしたが2022年6月の30MS新作「ファル=ファリーナ」をやっていきますよ!
パッケージ
パッケージ。今回新たに付属する武装「コンダクターユニット」に含まれるランスと大楯を構えている様子が描かれています。
おお、思ってたよりイラスト可愛いな…
付属品や簡単なポージングなどはパッケージサイドで確認することができます。
説明書です。内容はこれまでと同様組み立て方やポージングなどが開設されているというものですね。ある程度シスターを組んだ経験があれば素体だけであれば説明書なしでも組めてしまったりはしますが、このキットの場合コンダクターユニットなど全く新しいものが収録されているので、そういうところを確認するのには要りそうですね。
そして気になるファルの性格は…「計算高い一面がある」んだって!こういう一面があるってのも面白いよね。
30MS SIS-Ac25g ファル=ファリーナ
このキットは前回のアルカと同様、既存のシスター(今回はティアーシャ)のカラバリ及び強化版的な立ち位置にいるキットになります。ということは…?
おお、今回も使うパーツを制限すればティアーシャとしても組めるってわけか!
モード1:ティアーシャ(アナザー/ノーマル)
というワケで…まずはティアーシャとして組み立てていきましょう!
全体像。
…って感じで一部変わっているのがポイント!一部とはいえ結構印象が変わりそうな感じだね!
各部詳細:頭部
ヘアパーツ。形状はティアーシャに付属するものと同じ…ではなくオプションヘアスタイル2弾に収録されていたブラウンヘアの色変え版のようですが、注目すべきなのはそのカラーリング。ライトグリーンという30MSでは非常に珍しい緑系の成型色となっているのです!
確かに緑系はあんまり見ないよね。他にあるものといえばファルと同時発売されたオプションヘアスタイル5弾のメカクレヘアくらいだからね…
フェイスパーツ。カラーはティアーシャと同じBですが、今回は一応別キャラということで表情や目の色が変わっていますね。
こうしてみてみるというほど表情は変わってないように見える…通常時と戦闘時の違いなのかはわかんないけど、正面を向いてる通常顔的なのが2種類収録されてるってのも珍しいよね。
これに関しては…もしかしたら以前発売されたオプションフェイスと組み合わせると案外いい感じになるかもしれませんね。(表情はどれも暗めですが…)
ということでヘアパーツのブラウン版と(ついでにオプションフェイスのカラーBセットとも)比較。
こうしてみるとブラウン版は現実でもありそうなオーソドックスな髪型に見える反面、色がライトグリーンになるとあら不思議、一気にファンタジックな印象に早変わり!形状は同じでも色が違うというだけでだいぶ印象が変わってきますね…
フェイスに関しては…この赤目通常顔はオプションフェイスに付属するカラーB仕様のフェイスと目の色等も同じでよく合うように思えたけど、こうやって並べてみると思ったより違いがあるってのがわかるね…オプションの方は丸みがあってどこか可愛らしい感じがするけど、ファルの赤目通常顔はきりっとした印象を受けるね。(もしかしたら表情によってちょっと変わるかもだけど…)
ヘッド内部パーツと首パーツはこれまでと同じ造形…と思いきや、なんとヘッド内部パーツは首パーツ破損防止のための切り欠きが入った改良版!ついにカラーBも改良型のパーツが生産されるようになったってわけだね!
このタイプのパーツは現状手に入る手段がとても限られているモノで、更に言えばカラーBは本キットのみ、カラーCに至っては存在しない(2022/7/7時点)というのが現状。もう少し手に入れやすくなってほしいものですね。
各部詳細:上半身
ボディパーツ。腹部が肌カラーBへと成型色が変わったことで一気に肌の露出が増えたような印象ですが、それでもバトルスーツあるいはパイロットスーツのような感じの見た目はしっかり保てているのが良いですね。
アームパーツだよ!ブラック成型の部分は他のシスターのものと同じ形状だけど、薄い水色かつメカメカしい雰囲気も持つ方パーツとの組み合わせが可愛らしくもカッコいい感じを演出できてていいね!
可動域がかなり良好だというのも相変わらず。この辺りは共通パーツとなる部分の出来の良さを改めて実感できる…という感じですね。
各部詳細:下半身
下半身だよ。太ももはA型素体ということでルルチェ等に付属するものと同形状、カラーだけBタイプになっているって感じみたいだね。
ちなみに太ももリングの下にソックスを裏返したかのようなおしゃれな造形がありますが、ここはワンタッチで脱着が可能になっている部分でもあります。
おお!外したらこれはこれでスマートでかわいい感じになったね!でも説明書では想定されてない状態なわけだし、接続部とか目立つんじゃないの?
それがこの部分、このブラックのリングパーツ自体が持つ絶妙なクリアランスに加え、後方にちょこんとだけ見える窪みを使って固定するようになっています。なので外した状態にしたとしてもそこまで見た目に違和感は出ないのですよ。
おお、それは嬉しいね!
ノーマルモードはおろか、簡易武装モードでも実は使うことがないのですが、ティアーシャ素体の足にもきちんと3ミリ穴が2か所設けられていまして、こちらはカバーでしっかり覆い隠されていました。
開脚系の可動域はこんな感じ。
ここも30MS共通で、流石にメガミデバイスみたいな超絶可動を持つガルプラには及ばないけど、ポージングをとらせるには十分すぎるくらいの可動域を持ってるね!
モード2:ティアーシャ(アナザー/簡易武装)
そしてランナーを丸ごと収録しているため、もちろん簡易武装モードもしっかり搭載!ということでティアーシャとしての武装を施していきましょう!
簡易武装モードへ換装!
ティアーシャの簡易武装パーツ。基本的には刺々しい感じの形状をしているパーツが多いように思えますね。
それでは換装作業に入っていきましょう!
まずはヘッドギア。このタイプのヘアはフタを外すのがちょっと難しいのですが…分解するなどの方法で取り外し、代わりにヘッドギアに差し替えていきます。
アームに関しては、片方だけ3ミリピン付きの腕輪を装着、そこに付属のバックラーを装着します。
腰はこんな感じのウイングユニットを装着して…
最後に足サイドに黄色いパーツを装着すれば…!
換装完了!
色違いティアーシャの簡易武装モードの出来上がりです!
おお、簡単に武装しただけなんだけど、軽く飛べそうなウイングに攻守ともにバランスよく強化できる剣と盾!これはシンプルでスゴイ好きだなぁ…!
ティアーシャの剣をアップで。簡易武装と侮るなかれ、細身ではあるものの意外にも長さと迫力を持ち、デザインもかなりカッコいいというできればたくさん欲しい武装となっています!
3ミリ穴があるからここを介して機体やバックパックにマウントさせるのもいいよね…!
…ということで、せっかくなのでティアーシャでは使用する機会のない3ミリピン付き足リングを使用。これによって画像2枚目のように腰に剣を提げているかのような感じで装備することが可能に!
おおっこれはカッコいいぞ…!
ファル=ファリーナとして組んでいく
…と、ここまで長々とティアーシャとしての姿を見てきましたが(マカセはティアーシャを入手できていないためその分のレビューということでもあります)、ここからはいよいよファル=ファリーナとしての姿を見ていきますよ!
ランナー紹介
まずは今回新規で収録されるランナーをお見せしていきます。(要らねぇ!という方は目次などから飛ばしてみてくださいね!)
FB1ランナー。こちらはコンダクターユニットのフレームや武装を構成するパーツが収録されているモノになります。
成型色は…ちょっとブラウンが入ったライトグレーって感じかな?この部分だけ見ると30MMのオプションによくあるライトグレーのキットと合わせるのによさそうな気がするよね。
FB2ランナー。こちらもコンダクターユニット関連で、主にライトブルーの装甲等を構成するパーツが収録されています。
ランナーが2種類に分かれてるのは、左右対称の共通部分の他ランスに装着されるシールドみたいに1キットにつき1個しか付属しないパーツがあるから、その分を収録するためってのが理由みたいだね。
FC2ランナー。このパーツはアルカにも付属していた30MMのバイロン軍規格の胸部装甲を装着できるようにするための胸部拡張パーツですね(サイズはファル…というかA型ボディ用に小型化されているっぽい)。隣にある2つの穴があるパーツを使えば地球連合軍規格の胸部装甲も使えるようになるため、これを使うことで30MMとのミキシングがより加速するというわけですね!
バイロン規格になる素の状態だと3ミリ穴の数が1つだから、やろうと思えばマクシオン規格、もしくはレヴェルノヴァ&ガルドノヴァの胸部装甲あたりも使えるのかもしれないね。
モード3:ファル=ファリーナ(ノーマルモード)
ファル=ファリーナとしてのノーマルモードです。
…といっても、ティアーシャ状態との違いが一体何なのかというと…
前髪が装甲付きの新規パーツになったほか、胸部の動物エンブレムが強化版の新規造形パーツに変更された…というくらいですね。(多分エンブレムのモチーフは鳥のまま変わっていないはず)
お、案外素体自体はティアーシャと変わらなくなってるんだねぇ…
ちなみに今回のレビューでは、太ももリング下のソックス裏返し的な感じのパーツは3ミリ穴のふたをはがすのに邪魔になるため外した状態で組んでいます。ご了承ください。
それでも見た目に全然違和感がないってのが凄いところだよねー
ファル=ファリーナ(武装モード)
ということでここからがいよいよメインの内容、ファルファリーナの武装モードについて順にみていきます!
武装:コンダクターユニット
まず見るのはこちら、ほとんど新規パーツで構成されているファル=ファリーナとしての武装群である「コンダクターユニット」です。
おお、でっかいウイングにランスシールド、更には脚部に使えそうな感じのパーツも!中々に豪勢な内容になってるっぽいね!
それでは…まずは上部ユニットの構成を見ていきましょう。
まずはコアブロック。この部分だけ見ると小型の鳥型無人機として飛ばしても違和感がないような、中々いい感じの造形をしているのがわかりますね。
デザインいいよねコレ…!そして左右にあるユニットは取り外すこともできるし、そのユニットにある3ミリピンのうち一つはCジョイント接続式のジョイントパーツ!取り外せばそれぞれ別のカスタムに使うこともできそうだね!
ちなみにコアブロックを鳥として見立てた際に翼に見える部分も外せたりしますが、特にメリットはないのでここはそのままでもよさそうです。
そして…しっぽみたいな感じになってる可動式の装甲もCジョイント接続式!外せばそれぞれカスタムに使えるようになるね!
ウイングパーツ。こちらはティアーシャの簡易武装ウイングをベースに、コア接続用ジョイント、拡張ウイングを装着して強化したものとなっています。
腰ユニット。こちらはティアーシャの簡易武装ウイングの基部を基に、新規で付属している長いしっぽのようなパーツを接続したものとなっています。
特に可動域とかがいい訳ではないから、これはプラモ的に言えば装飾、機能的に言えば姿勢制御用のパーツとかの意味合いがあるのかもね。
脚部装甲その1.こちらは膝上にある3ミリ穴のカバーの代わりに装着するものとなっています。
このパーツはブラックのリングとピッタリかみ合うように作ってあるから、装着し終わったらもう一回付け直すのがいいかもしれないね。
脚部装甲その2。スリッパです。このパーツは鳥の足のような鋭くスマートなデザインになっているのがポイントで、トリモチーフだけではなくドラゴン等別の動物をモチーフとする場合に使いまわすこともできそうですね。
そしてこれらを素体に組み込んでいけば…!(※上部ユニット:背中の3ミリ穴、腰ユニット:腰の3ミリ穴へ接続)
モード4:ファル=ファリーナ コンダクターフォーム
いよいよファル=ファリーナの本来の姿こと、コンダクターフォームの完成です!(※腰のティアーシャ剣は多分なくてもいいかも)
改めて詳しくは見ていきませんが、こんな重厚感、ボリュームがすさまじいコンダクターユニット…こう見えてめっちゃ軽いのがポイント!後方にユニットを集中させている上質量がかなりあったアルカのカルテットユニットと比べると一つ一つのパーツが薄く軽いものが多く、それらがバランスよく配置されている、というのが要因かな?と思いました。
なるほど…!アルカはディスプレイにスタンド必須な感じだったけど、ファルはそのまま立たせてるだけでも問題なさそうだね!
もちろんスタンドに接続してディスプレイするのも大いにアリ!元々飛行型シスターである上機体が軽いことで、各部位が重さでヘタることなくしっかりカッチリとしたポージングを維持できるので、いろいろ動かすのが楽しくなってきます!
…ところで、ユニットの左右についてる大型の武装ってまだ見てなかったよね?あれってどんな感じになってるのさ?
これに関しては次の項目で見ていきますよ!
武装:ロングランスアーム
武装一つ目はこちらのロングランスアーム(名前は適当に呼んでいます)。その名の通りコンダクターの上部ユニットに接続したアームによって手持ちした際の重さを軽減できる固定武装のようなもので、30MMオプションパーツセット3に付属するランスに勝るとも劣らない長さを持っているのもポイントです。
各種ユニット一覧だよ!本体になるランスと接続用アームに加え、サイドにはそれなりの攻撃を防げそうなシールドが一緒に接続されているよ!これは3ミリジョイントでの接続になってるから、ティアーシャのバックラーの代わりにこれを装備する、みたいな使い方をすると結構いい感じに合うかも…?
アームユニット。鋭い刃のような部分がある基部を基に、ユニット接続用パーツ、Cジョイント式のグリップ(2パーツ構成)で構成されています。
ここにあるグリップはハンドパーツと合わせやすい位置に来るから、画像2枚目のようにハンドパーツにセットすることで対応する腕に装着されている武装を操ったり、もしかしたらガンダムGセルフのアサルトパックみたいにコンダクターユニット自体の操縦桿のような役割を盛ってたりするのかもしれないね。
武装:シールドアーム
続いてはこちら、左手側の大型武装になる大型シールドアームです。
おおっこのシールド、ティアーシャのバックラーを強化するタイプの装備になってるんだねこの辺りはティアーシャ用のオプションパーツセットの要素を受け継いでるみたいだね!
アームに関しては基本的に共通のパーツおよび構造をしているのですが、唯一こちら…シールド接続用のパーツのみ専用のものが付属しています。
ほうほう…これは意外と使い道がありそうな感じ。できればいくつか研究用に欲しいね…!
付属品各種
最後に見ていくのはこちら、付属品になります。
お、そういえばこのオールインワンパッケージタイプのキットにはオプションハンドパーツが付属してるんだったね!
ですね。アルカの時もそうでしたが、本来ならアルカやファルに付属するオプションハンドの方が先に発売される予定でしたが、延期の影響でこれが逆転してしまったという背景があったりします。内容自体はアルカ付属のものやオプション版と同じく指差し、ピースサイン、平手2種の計4種類が収録されています。
アルカとティア付属のものはそれぞれ成型色が特殊なものになってるのが嬉しいポイントだね!
また今回もガンプラなどでもおなじみのランナーレススタンドのが付属しています。別にオプションハンドを買ってきたり、ディスプレイが不安な場合に新たにスタンドを用意する必要がない、というのはやはりありがたい…!
まぁハンドパーツはともかく、スタンドに関しては角度調整などの調整はあまりきかない廉価版スタンドみたいなもんだし、接続強度が欲しい時とか、ファルは空を飛べるタイプの娘だし空中戦シーンを再現したい、という時なんかはアクションベース4とか見たいなしっかりしたのを買ってくるのもいいかもね。
※ちなみにアクションベース系はHGUCムーンガンダムやHGストークキャリー(境界戦機)など、一部プラモデルに付属している場合もあります。一部パーツを削った最低限の状態ではありますが、プラモとスタンドが一緒に手に入るのでこういうのもオススメですよ!
おわりに
以上、30MSファル=ファリーナのレビューでした!
今回のまとめ
いやはや…予想以上に大ボリュームなキットになってましたね…!ティアーシャを未入手だった分ティアーシャ形態の方も詳しく記載しましたが、こうしてみるとこのキット内だけでもいろいろ組み替えたりして遊べそうですね!最近アルカやファルはちょいちょい再販が行われているようなので、多くの人の手に渡ってカスタムの楽しさを広めてほしいよなぁ…と思いました。
もちろんティアーシャと完全に同じってわけじゃないから、多分このキットの後にティアーシャを組んだ場合でも、ちょっと物足りない感じはあるかもだけどまた違った可愛さなどの良さを感じられるはず…こうしてるともっと30MSも組みたくなってきたぞ…!
ちなみにファル=ファリーナの定価は3300円。たまにAmazon直販(定価販売)が復活することがあるので、こまめにチェックしてみてくださいね!
それでは皆さん、よいプラモライフを!