対マクシオン用に開発された地球連合の新型はシリーズ初の可変機!ノーマルの時点で既に持つ高い飛行能力を引っ提げ敵機を翻弄せよ!!
2021年10月16日…30MMよりシリーズ初の可変機構持ちであり、地球連合軍待望の3機目の機体となる【エスポジット】、そのβタイプが発売されましたよ!
エスポジットは地球連合に機体を供給しているIT企業「サイラス」が新たに開発したエグザマクスで、アルト空中戦仕様の戦闘・運用データを基に、更に空中や宇宙空間での戦闘に特化した機体として作られたものなんだって。説明書にこんな感じのことが書いてあったんだけど、開発の系譜が想像できるのっていいよね…
そして本機は今の今まで新型機など30MM世界としても、プラモとしても目立った動きがなかった地球連合軍がマクシオン対策として出した新型機ということで、今後の展開がどうなるのか…気になりますね!
いろいろと言いたいことはありますが、今回は下の注意書きにもあるようにかなり長めの記事となっていますので(主に画像の量のせい)、前置きはほどほどにして早速始めていきましょう!
30MM エスポジットβ
それでは…ここからは各部詳細に加え、初めての構造を持つ機体だということもあるので組み立ての手順を通して細かい構造も一緒に見ていきますよ!
各部詳細:上半身
まずはヘッドパーツだよ!
頭部パーツは3パーツ構成。まずは頭部基部を2パーツモナカ合わせで組み、その後クリアバイザーをセットすればベースヘッドが完成です。
クリアバイザーはアルトやラビオットのものと比べると簡単に取り外せるからあんまり気にしなくてもいいけど、装着する前に基部側にあるカメラアイを銀色の塗料で塗っておくのがおススメ!
塗料が光を反射してバイザーが光っているように見えてけっこうキレイなんですよねこれ。
最後にフェイスマスクを装着すればヘッドパーツの完成です!
おお、なんだかクリア部分がかなり残ってるからサイバーチックなカッコよさがあっていいね!それでいてフェイスがジムコマンドみたいな感じの形状になって、ガンダムで言う連邦軍っぽい量産機感が出てるのも好きだなぁ…
続いて見ていくのはボディパーツ。今回組んでいるエスポジットは従来型のフレームを使用していますが、こちらのオプションジョイントのものによく似たパーツを使うことで構造が変化。変化したのはボディのほんの一部分だけですが、これによって変形機構が搭載可能となるという面白い変化が起きていますね。
おお、そうなのか!もしかしたらオリジナル機を組む時の参考になるかもしれないね…!
最初に見ていくのは、まさに新構造が入ったボディパーツの中央ブロック。こちらを組み合わせることで画像二枚目のようなユニットが出来上がります。
お、これは…白い装甲はCジョイント受けだけじゃなくて、マクシオン機以外の今までの機体では理露出してた腹部フレームを覆う装甲としても使えるね!これは見た目的にも防御力的にも嬉しいポイントだね。
ボディ前面。こちら側に肩ボール受けをセットし、中央ブロックをCジョイントを介し接続します。
これはボディの後ろ側だね。ここは首パーツをセットするだけの簡単な作業だよ!
ここまでのユニットを組み合わせることで、ボディがほぼ完成となります。
次に装着するのは胸部カバーだよ!アルトのフェイスパーツ用ジョイントによく似た(似てるだけで互換性はないよ!)ピンを介しセットするようになっていて、中央部に3ミリ穴があるのが特徴だね。
最後に腹部装甲、その固定具と腰との接続部を兼ねるポリキャップ、そしてヘッドパーツをセットすれば…
ボディパーツの完成です!
おお、なんかめっちゃカッコいいね!変形機構持ちということを差し引いても、アルトやラビオットの正当進化系って感じの見た目になってる…!
アームパーツ。サイドに3ミリ穴があるというアルトから続く連合機の特徴もしっかり継承。組み立て方や構造も、ここには変形機構が組み込まれないためアルトやラビオットとほぼ同じとなっています。
腕に上腕装甲を挟んで肩フレームを接続。
肩装甲はこんな感じ。どことなくZZガンダムの装甲ような雰囲気が出ていてカッコいいね…!
これは今までにカスタムで作ってきた機体に装備させてみたくなりますよ…僕この構造かなり好きですね…!
そしてこの肩装甲、なんと変形機構を備えています!
見た感じは肩が跳ね上がるだけなんだけど、主に変形後にここは使うことになるっぽいね。
こちらの肩装甲とハンドパーツをセットすれば、アームパーツの完成です!
アームパーツは左右対称のユニットになってるから、同じ手順でもう一本制作してボディに接続しよ!!
接続するとこんな感じ。なんていうか…めっちゃ主役機的な雰囲気すら放つようになってきましたね…?
肩装甲の形状もあって、何となくZZガンダムっぽい見た目に見えてきたぞ…?
まぁサイズが小さいので完全にとはいきませんが、塗装と組み換えでそれっぽくすることは十分できそうですね。
各部詳細:下半身
続いては腰ユニットを見ていきます。といっても、内部フレームや各種構造はシエルノヴァ以前の機体とそこまで変わらないため、組みなれている方にとっては新鮮味などはないかもしれませんね。
フロントアーマーとリアアーマー。フロントには左右と中央に、リアには中央のみですが3ミリ穴が用意されていて、高いカスタマイズ性を持っているのが特徴です。
そしてこれ、今回はちょっと大きめのサイドアーマーが付属しているよ。このサイドアーマーは3ミリ穴を持っているから、これ自体もカスタマイズの起点にできるから便利なパーツだね!
レッグユニットです。パーツ形状が違うだけで、こちらも以前の機体と構造はほぼ同じになっています。
ふむふむ…エスポジットの太ももは前方にCジョイント受けがあるね。これはラビオットの要素を受け継いでいる感じなのかな?
足パーツ。モナカ合わせの2パーツ構成となっています。
かなり簡単な構造ではあるけど、改造や塗装をしたくなった時に解体しやすかったり、合わせ目がモールドに組み込まれていたりと、パチ組みしただけでもなかなかの完成度を持っていることもポイントだね!
腰の丸いジョイントを組んだら、ジョイントを途中にはさみながら足を組み上げていきます。
今回の膝アーマーは連合機でありながらバイロン機のように3ミリ穴を備えているのが特徴。カスタマイズ性が上がってるのいいね!
これで足が完成です!
おお、スリッパは後ろに伸びるようになってるのか。今までに無い変わった組み方&フォルムになってるね。
30MMのキットはもともと可動域はかなりいい方のプラモデルなのですが、エスポジットβもこれをしっかりと引き継いでいる模様。
特に今回は可変機ということもあって、柔軟に動かせる可動域ってかなり重要になってくるからねー
本体完成!!
…と、これにて本体の各ユニットが組み終わったので接続していきます。
上半身は今回既に組み終わってるから、ここまでに組んできた腰、足を接続し、下半身を完成。そして…
最後に腹部ボールを腰にある大きめの穴に差し込むことで、エスポジットが完成となります!
30MM エスポジットβ
エスポジットβの完成図です。下半身…特に足まわりが先細りしているかのような感じの変わった形状をしているので若干異形感もありますが、上半身を見るとかなりヒロイックな造形をしているのがわかりますね。
その異形感がある下半身も、これまではフレームむき出しで防御力が低そうだった膝などがアーマーできれいに覆われていることが理由だったりするね。部分的に見れば、フレームを目立たないように隠している設計のうまさを感じられるってわけだね。
武装:ライフル
続いて見ていくのは付属武装。まず一つ目はこちら、ライトグレーのライフルが2丁です!
なるほど…アルト空中戦仕様に付属しているもののように拡張性は低いかほぼないといった感じだけど、単品で使う分には十分カッコいい!という感じの印象だね!
上部からウイングが飛び出ていたり、グリップの位置からして銃身が長いという今までにあまり無い特徴をもつ特殊な形状もまた印象的ですね。この辺りは可変機であるエスポジットならではの要素を取り込んだ結果ともいえるのかも?
他の機体にも装備させることはもちろんできますが、エスポジットが使うことで最大限その良さを引き出すことができそうですね!
とはいえ両サイドに一個ずつ…合計2つの3ミリ穴があるため、ジョイントを介することで本体やバックパックにマウントしたり…と、意外といろいろカスタムすることができますよ!
それだけじゃなく!銃口の交換こそできないけど、てっぺんにはスコープなどを装着できるオプション用ソケットが用意されてるから、ここを介して少しだけカスタムを楽しむこともできそう!
武装:シールド
シールドだよ!縦に長い造形にライフルと同じくちっちゃいウイングみたいな造形があること、そして途中に大きめの穴が開いているのが特徴だね。
このパーツは一応シールド扱いではあるようですが、ここに穴があると銃弾やビームなど射撃系の攻撃を通してしまいそうな気もしてきてちょっと不安になるかも…?
ここに何故穴があけられているのかは不明ですが、僕としては飛行形態時にデッドウェイトにならないよう軽量化する意味合いがあるのではないかな?と考えています。
…ということで考えてみたんだけど、私としてはこの穴がある部分の周辺を剣の刃に見立てて、ガンダム00に出てくるGNソードみたいな…いわゆるジャマダハルタイプの武器として使うのとかいいんじゃないかなって思ったんだよ!
なるほどそれはいいかもしれませんね…!一応シールドとして付属している武器なのでそれなりに頑丈に作ってあるでしょうし、その質量を持って敵機を叩き切るというのもできなくはなさそうですし…何なら敵の攻撃を受け止めたり打ち払ったり…といった使いかたもできそうです!
…と、一見使いにくそうだなぉとも思える装備でも、解釈や視点を変えるだけであら不思議、なんだか役に立ちそうな装備へと早変わりです!皆さんも是非試してみてくださいね!
エスポジットβ フル装備状態
そして先ほどお見せした素体にライフル及びシールドをセットすることで…
ついにフル装備状態のエスポジットβが完成だよ!
パープルのシールドが加わったことでより色のメリハリが強化されたことや、ライフルが加わったことで単純に強そうになったことなど、無装備状態とはまた違った良さが感じられますね。
EXM形態として使う場合はシールドを腰サイドアーマーとして装着するようですが、この使いかただと上に伸びているフィンが腕可動の邪魔になってそうな気がするので、シールドの取り付け位置はここ以外の場所にするかフィンをカットする…など少し手を打っておくのがおススメです。
エスポジットβ(飛行形態)
ということで…いよいよエスポジット最大の特徴である「可変機構」と、それを使用した飛行形態を見ていきましょう!
まずはボディの変形。Cジョイントで接続した部分を使って、まずはグイっと後ろに倒すよ!
続いて本体を横倒しにし、足を膝ジョイントを介し曲げられる限界まで曲げていきます。
この時スリッパが背中と腰の間にきれいにハマるようになってるから、これを目安にするといいかも!
足の変形が終わったら、下に伸びたままの腕を動かし足にくっつけておきます。腕の変形はこれだけというお手軽仕様ですね。
いわゆる「気を付け!」のポーズって感じなのか…
ここでようやく登場謎のジョイント。このジョイントは変形時にライフルを固定武装化するためにつかうもので、こちらを脚のサイドに接続することでライフルを設置することができます。
このライフルは変形時の攻撃用だけじゃなくて、上からちょこっとだけ生えてるものを飛行形態の時のウイングとして使うこともできるんだって。
最後に肩のパープル部を前に開いて…
そこにシールドを装着すれば、エスポジットβの飛行形態が完成です!
エスポジットβ(飛行形態)
ということでこちらが全体像となります。
ほうほう…飛行形態とは言っても、変形後の見た目自体は戦闘機っぽい感じではないんだね。
戦闘機っぽくなるのは2021年11月2日現在まだ発売されていないエスポジットαの方ですね。パーツ構成の違いで言えば、あちらは飛行性能に、こちらのβ版は攻撃力に特化したパーツ構成になっている…とみることができそうです
後ろから。説明書のCGなどを見た感じ、膝の3ミリ穴部分が飛行形態時のスラスターになっているようです。
ちょうど膝のCジョイント受けもいい感じの位置にいるし、ここを介してバーニアとかを追加してみるのも面白そうだね!
ちなみに…武装を全部外した場合でも問題なく飛行形態としては運用できるようになっていますし、この状態だと各部位の3ミリ穴などをより沢山使えるので、ここにエアファイターやアルト空中戦仕様のパーツを盛りβやα以外のフォルムのエスポジットを作ってみたりと、好みの装備を持つ可変機のコアユニットとしても機能するようになっていますよ!
手に入れられたらぜひぜひカスタムしてみてね!
カスタマイズ例
可変機構があるということは、飛行以外の形態も作れるのでは…?と思ったので、さっそく地上用のフォームも作ってみることに。
カスタム1:地上用エスポジット
お?タイヤが3つ追加されてる…?
そう、今回は3輪バイク(トライク)っぽくなるように組み換えをやっていた結果、こんな感じの状態になりました!
おお、変形したらホントにそれっぽくなってるね…!
基本的な機能は通常版と変わりはないのですが、ライフル接続用のジョイントをタイヤ接続に使用した都合上、ライフルはそのままでは装備できなくなっています。
これに関しては、エグザビークルタンクやアルト陸戦仕様、アルトとポルタノヴァのオプションアーマーに入ってるクランクジョイントで代用できるかもしれないね。
後ろから。実は通常の変形プロセスに加え、今回は腰を180度回転させて変形時のみ下半身を逆にするようにしています。こうすることでライフルと同じ位置に装着しているタイヤが床にきれいにつくようになるのです。
なるほど…逆にしないままだとタイヤが床まで届かなかったり、膝部分が床に干渉してうまく立たせられなかったりするみたいだけど、これはお手軽に問題を解決できる手段になるし良いね!
そして今回は上側に膝、そしてcジョイントが来るので、ここを使ってパイプなど実際のバイクにもあるようなパーツを持ってみるのもいいかもしれません(マカセはバイクには乗ったことがない、つまりニワカなので詳しくはよくわかりませんが、やり方によっては実際のバイクっぽく組み上げることもできそうです。)
カスタム2:エスポジットβ(バランス調整版)
…正直な話ですが、僕個人としては人型から飛行機形態へ変形する可変機というと…ZガンダムやガンダムAGE2のような「戦闘機に近い形状」へ変化するもの…というイメージが強いこともあって、エスポジットβ飛行形態はなんだかすこーし違和感を感じてしまうのですよね。(αは割ときれいな戦闘機型になるので特に気になりませんでした)
なるほど…それで今回βでも出来る限り違和感をなくしていこうっていうカスタムをやるわけだね。
ですね。それでは見ていきましょう!
まずやっていくのはこちら…エスポジットBに付属する武装の組み換えになります。手順は簡単で、外側からシールド→ライフル→ジョイントの順で組み合わせ…
このジョイント部分をエスポジットの腕サイドの3ミリ穴にセットすることで…
このようにすべて装備をサイドに集中させ、見た目のバランスを調整してみました!
おお、ライフルのウイングが上に、シールドのウイングがサイドの方に伸びることで簡単ではあるけど飛行機っぽい感じの印象を持てるようになった気がするね!
まだまだ終わりませんよ!続いて使っていくのはこちらのJ1ジョイント(オプションヘッドなどに付属するジョイントランナー)より、3ミリ穴のパイプ型の6番パーツを2個、片方が3ミリ穴で片方が3ミリピンで構成されている7番パーツを1個、四方に3ミリピン、前後がパイプ状になっている14番パーツを1個の合計4パーツを使っていきます!
この時、オプションパーツセット1をお持ちの場合、もしくはJ1ジョイントを入手する際にオプションパーツセット1を買った肩であれば、画像二枚目のレールガンバレルを使うことでさらにいい感じにカスタムできます。ぜひ使ってみてくださいね!(今回の作例では使用します)
そしてもうひとつ…エスポジットβのシールドをもう1キット分用意しておきます!
組み立ての手順はこちら…まずはJ14をベースにして、画像のようにJ7番パーツを装着、その向かい側と垂直面にあるピンにそれぞれJ6パーツをセットします。(下のピンは使いませんのでそのままで大丈夫です。)
続いて先ほど組んだジョイントのうち、J7の向かい側にあるJ6パーツにレールガンバレルを、もう一つのJ6パーツにはエスポジットβのシールドをセット。
最後にJ7パーツの3ミリピンをエスポジットβの胸部にセットすることで…
このように機首のような感じのユニットを作り設置することができるのです!
おお!機首を自前で用意しちゃおうっていう訳か!確かにαは付属のビームガンとシールドの組み早生で機首を作れるからデフォルトのままでも割ときれい戦闘機っぽくなるんだけど、βはそれが無かったからね…
しかしがんばればこんな感じで作ることもできたりするので、もしよかったら皆さんもやってみてくださいね!
…おお?!よく見たらこの装備…EXM形態でも結構いい感じに使えるじゃん!ライフルとシールドをどっちも固定装備として使えている上、使わない方を3ミリピンなどで回して切り替えればシールドのジャマダハルモードもきちんと再現できる…!これは良いね!
おわりに
以上、エスポジットβのレビューでした!
今回のまとめ
なるほど…構造と各部のパーツ形状からは、アルト、ラビオットと積み上げられてきた技術の発展の流れが感じられて面白いし、そこに30MM初の可変機構が組み込まれているという、新旧の要素がベストマッチしてすっごく面白いキットだったね!
細かく見ていくと、全体的に装甲の量が増えて一部フレームが隠れるようになったこと、上半身のヒロイックな体型、下半身のの拡張性の高さ、スリッパの面白い形状+使い方など、素の状態でいいところが思いのほかたくさん見つかりましたね。ただ気になる部分ももちろんいくつかあったかなと思います。
なるほどね…多分腹部フレームなど、今回は機体を構成する重要な部分に従来フレームのパーツを使わなきゃいけないから、その流れでマクシオンの新型じゃなくて前のフレームを使った…のかもしれないね。
と、このようにして地球連合軍は、オプションパーツセット6のカスタムヘッドも合わせてどんどん機体強化の動きが加速!今月中旬には兄弟機であるエスポジットαの登場も控えているなど、連合軍強化月間とでも言えそうな期間がしばし続きそうです…!普段連合所属として動いている皆さん、お手元の機体を強化する大チャンスですよ!
そして…今のところプレバン機以外なーんの動きも見えないバイロン本国も気になるね…(※私たちは一応バイロン所属、という設定で動いているよ!)来年度はマクシオン2機のバリエーションも出るわけだし、そろそろバイロンにも強化が来てほしいところ…
月並みな言葉になりますが、今後の30MMシリーズの展開も目が離せない!いろいろと楽しみですね!
それではこの辺で。皆さんよいプラモライフを!!