EXMだってオシャレがしたい?!パーツも箱もでかい見た目重視の装飾用オプションアイテムが登場!
というわけで、今回は30MMより「オプション14マルチクロス」を見ていきますよ!
このキットは2023年12月に唯一、30MMの一般販売枠登場したアイテムとなっているよ。今までオプションパーツセットといえば何かしらカスタム性の強化をできるものばかりだっただけに、今回の装飾用パーツのみという構成はなんだか新鮮だね!
ただマント系オプションというと…だいぶ前にレビューした形跡があるに多様なアイテム、コトブキヤのM.S.G「クラッシュマント」で使いにくそうな評価を下していたみたいだけど…今回のはどうなんだろうね?
確かにそこは気になるところですね。クラッシュマントは見た目はかっこいいものの、装備すると可動域が大きく阻害し、メガミデバイスやFAガール、フレームアームズなどの装着対象のプラモが持つすさまじい可動域を大幅に制限してしまっているという見過ごせないデメリットがありました。
そういう意味ではあのマントが出てから約5年ほどたった今新たに登場した今回のアイテムはそのあたりも期待したいところ。それではさっそくチェックしていきましょう!
OPS14 マルチクロス
マントその1
まずは説明書順に従い一つ目のマントを組んでいきましょう!
…とする前に、このマントは30MMアチェルビーや30MS、メガミデバイスなど肩サイドに3ミリピンを設置できるタイプのプラモに向けて用意されたものになってるっぽいから…最初にピン付きリングなどに差し替えて3ミリピンを用意しておくのを忘れないでね!
ちなみにこのマント、本体の8割くらいは全く同じ手順で製作が終わる超簡単な部位となっていまして…
マントの先端6枚にボール/3ミリピンを持つジョイントをセットすることで6枚の先端に基部との接続機能、そしてボールジョイントによるフレキシブルな可動域を実装することができます!
ということでくみ上げた状態がこちら。このマントは機体左側…画像でいうと右側にたなびいているような造形がある方(画像1枚目)が表面で、下方向に比較的違和感なく下がっているように見える方が背中側みたいですね。
続いてこのマントの機体との接続方法ですが…どうやらただポンとボディに乗せるだけみたいなんですよね…
あら…アチェルビーにセットしたPCパーツなどで固定するのかと思いきやまさかの固定なしパターンと来たかぁ…いやまぁそれっぽい構造がないのでまさかねとは思っていましたが…
見た目のカッコよさはこの時点でもかなりいいとは思うのですが、固定できないがゆえに直ぐグラグラ揺れ動くためなかなか安定してセットできないのがけっこう困るポイント。
またこの次の手順…PCパーツにマントのサイドパーツをセットするというのを実行するときに地味に接続が固いため少し力を入れてパーツを押し込みたいのに、後述の理由で力を入れるとすぐぐらついてしまいなかなかうまくはめ込むことができませんね…
この辺りは頑張って組んでしまえば気にならない…かといえば、マントを着せた状態でポージングをやろうとすると結構いろいろな場所に干渉して負荷がかかり外れてしまうということも十分考えられるので…これもまたなかなかに悩ましいポイントとなってしまっているね。
…とまぁそれはいったん置いといて、最後にこちらのマフラーパーツをここまでに組んできたマント上部にセットすれば…
1つ目のマントの出来上がりです!ヘッドの下部から膝くらいまでをガバっと覆いつくしてしまうボリュームの割に、使用パーツ数は結構少ないので本当にササっと組めたのはびっくりでした!ただ…
肩などの可動域は思ったより確保されているとはいえ…残念ながら懸念していた可動域の制限は、思いのほかひどくはないにしてもやはり存在するデメリットだったみたい。
何ならマントもそうですが、なんとマフラーも固定できないことで直ぐグラグラ動くためか不安定で、安心して装着させておけないかなり心配な点が多いアイテムとなってしまっていますね…
ただマフラーに関しては、後部に伸びる細い布っぽいパーツが3ミリ軸での接続となっているため、これを活用して後部にバックパックやウイングなどを装備して簡単にカスタムできるようになっているのは面白そうです。
ものとしてはOPS13のワイヤレスウェポンなど、最初から1軸式で接続できるものがおすすめだね!このほかだとエグザビークル(多脚メカ)のバックパックあたりも相性いいかも?
素体用マフラーパーツ
ちなみに先ほど見たマフラーに関しては、EXMにセットする部分が一回り小さくなっている…つまりマントではなく直接EXMやシスターなどにセットできるものも収録されているというわけなのです!
とはいえ…どうも通常の30MM体系のアイテムにはこの通り、セットこそできはしますがヘッドパーツがほぼすっぽりと隠れてしまい、お世辞にも対応しているとはいいがたい見た目になってしまっているので、おそらく大半のガンプラなどとも相性はあまりよくないとみられるのが残念なポイントです。
というのも、先ほどのマントに続きどうやらこのマフラーもアチェルビーやスピナティアなどの細見の30MM機が最も適合度が高く、同位もしくは時点で30MSなどの美少女プラモデル、スピナティオなど体系が違い機体に合いそう…といった感じかな…?少なくともラビオットなどの明らかに胸部がでかい機体には合わないだろうなぁ…
マントその2
続いて2つ目のマントをチェックしていきましょう!こちらマントそのものは3パーツで構成される簡単な構成がポイントで…
接続方法ですが、まずサイドマントはなんと肩装甲ジョイントを採用してあるため…
このように肩フレームに装甲と同じようにセットすることで、大半の機体には違和感なく、そしてしっかりジョイントをはめこんで固定できるため安定感も抜群!先ほどのマントにはなかったいいところですね!
さらに今回のフレーム接続部は、肩装甲ジョイントのような細い丸ピンで固定するのではなく3ミリ軸を使用して固定しているということもあってか、プラモ的にもそこそこ重めのマントなのにしっかり跳ね上げられる可動域とそのまま留めて置ける保持力の両方を併せ持つ驚異の使いやすさがポイントです!
なんかめっちゃほめるなぁと思ったけど…そう聞くと確かに1つめのマントよりは格段に使いやすそうではあるね。
またこのサイドマントの内側には3ミリ穴が2か所設置されているので…
このようにジョイントなどを介して武装やその他オプション、マガジンなどの消耗品を装備しておけるマウントラックとしても機能するようです!
なるほど、画像のような中型サイズの物だと閉じたときに干渉しそうだけど、何かナイフのような小型のアイテムがあれば問題なくマウントしておけそうだね!
続いて…今回最後の組み立て工程はこちらの背面マント!ボールジョイント受けを持つ背面マントに、画像左側にある3種類のジョイントをどれか一つ選んで組み合わせることで、様々なタイプの背面ジョイントを持つ機体に装備できるようになっています。
例えば…30MMに使うとなると、たいていの場合はこちらの2軸ピン式の物を使いセットしていくことになります。このパターンの場合、同じ接続規格を持つガンプラにも装備できるのが面白いところですね!
詳しい始まりは覚えてないけど…この2軸規格って2010年頃のHGUCジム2あたり以降だったかに出てから少なくとも10年以上はそのまま採用され続けている意外と歴史が長い規格になってるんだよね。
…という話を聞いてたら、僕が小中学生くらいのころに新製品として発売されて組んだジム2やネモをまた組みたくなってきちゃいました!あれもまた再販来てほしいですね…
ということで…2つ目のマントフル装備状態はこんな感じ!サイドマント装備状態時のカッコよさはそのままに、主に後ろから見たときの見た目の統一感が大幅に増し、渋くてかっこいい歴戦の勇士的な雰囲気がより強調されたように思えますよ…!!
これはあれだな…バックパックが使えなくなるというデメリットを差し引いても問題なく戦える&成り立つスピナティオやスピナティアによく似合いそうな雰囲気がするし、その中でもスピナティオナイト仕様には特に似合いそう!前レビューした発売時点のは以前の引っ越しの際にマスターが実家において来ちゃったから…できればまた再販が来たらうれしいね。
おわりに
以上で30MMよりオプションパーツセット14ことマルチクロスのレビューはおしまいとなります!
ここまでの内容ではマルチクロスが持つ良さと気になるポイントを交えながら紹介してきたけど…さらっとお見せしている画像にあるように、1つ目のマント先端を外して運用したり…
組み立て途中の状態に戻す…今回の場合は2つ目のマントをサイドマントのみの状態にする…とすれば、本体との干渉箇所が大きく減って今回提示した大きなデメリットになる「本体の可動域への干渉」がかなーり改善できるのがポイントだよ!
せっかくのかっこいいマントをフル活用できなくなってしまうのはちと残念ですが…干渉のきつさにやられて全く使わなくなるよりは軽装状態にして何かしらの活用をやっていければだいぶマシにはなりますので…こんな感じで工夫を凝らしながら活用していく方法をさらに探ってみようと思います。
結果としてはやっぱしクラッシュマントのように上級者向けのオプションだったわけだけど…カッコよさやジョイントの使い道など光るものもあったから、それらも合わせて見かけたらぜひ手に取ってみてね!