まさかのプレバン限定だったパーツが付属するうえ、余る一部のアーマーからカスタムパーツも入手可能!ノーマル(武装無し)とアーマーパージ状態の3形態に加えパワーアップしたロイロイも組めるかなりお得なキットに進化してますよ!
というわけで…ずいぶんひっさしぶりにアルトを買ったような気がしていましたが、それもそのはず…前回登場したプレバン限定のX777部隊仕様を除けば、冗談抜きに4~5年ぶりに新バリエーションが登場したことになるのですよね。
プレバン機を入れても4年ぶりくらいではあるのか…マスターが活動始めてからいつの間にかだいぶ時間たったなぁ…
さて、そんな久しぶりのアルトとなる今回のフルアーマー版。文字通りアルトに増加装甲をまとわせて戦闘力のインフレが進行する現行環境に対応できるようにパワーアップさせた機体のアイテムで、お値段は1キット1980円となっています。
オプションアーマーとの組み合わせによって昔からできはしたけど、今回のフルアーマーではまさしく主役機ともいえる超カッコイイシルエットになったのもさることながら、ワンタッチで切り替えられる複合武装によって遠近両方の戦闘に対応できるマルチロール対応など、面白そうな要素もまたフルで盛られているんだよね!
というわけで…ある程度再現できる素のアルトのおさらいもはさみつつ、最終的にフルアーマーにたどり着くアルトの強化の流れを見ていきましょう!
ノーマルアルトモード(武装付属無し)
上半身
本題に入っていく前に…意外にも本体は丸ごと収録されている通常のアルトも、おさらいがてらササっと見ていくことにしましょう。
まずは上半身だね。ヘッドパーツは水色の基部にクリアグリーンのバイザー、そして白っぽいフェイスパーツという構成になっているよ。形状はフェイスガードの中心に大き目の穴が開いていて、そこにクリアバイザーが装着されてるって感じかな?
バイザーの下には基部の方の造形としてモノアイとデュアルアイの複合センサーがデザインされているので、塗装で塗り分けてあげると結構映えるかもしれませんね
ちなみにカラーリングは最初に登場したホワイトとパープルで構成されているアルトとよく似たものになっていますが、メインカラーの方はよく見るとホワイトではなくうすーい水色になっているのもまたポイント!わかりづらいですが地味に新カラーとなっているのですね!
ボディパーツだね。ガンダムなどにも通じていそうなデザインになっているから、胸部の3ミリ穴にエアインテークとかを作って貼り付ければマジでそれっぽくなりそうなのもイイよね。こういう見覚えのあるデザインからなるとっつきやすさもまた初期機のポイントだったわけだよね…!
背中には3ミリ穴2つで構成される共通2軸のバックパック受けが設置されています。こちらは一部ガンプラとも規格が共通しているので、シリーズを超えたミキシングを行えるのも面白いところですね!
アームパーツです。角ばった装甲で構成されたとにかくシンプルなデザインですね。
腕の左右両サイドに3ミリ穴1つずつ、肩上部に取り外しができる3ミリ穴と拡張性も持ってるから、これを活用してまだ数が少なかったオプションパーツを盛って遊んでたっけ…なんだか懐かしいね!
腰回りはこんな感じ!ポルタノヴァとは違いフロントアーマーにはハードポイントがないんでカスタム性はちょっと劣ってるかもしれないけど、その分すっきりしたデザインになってるから量産機の見た目にシンプルさを求めたい!という人にはこっちのほうがあってるかもしれないね。
リアアーマーには一応3ミリ穴があるので、ここに何かしらパーツを盛るのもよさそうです。初期のフレーム共通ですがサイドにも可動式の3ミリ穴があるので、基本的にはここを活用してカスタムを行うとよさそうです。
下半身
レッグパーツだよ!腰フレームの球体ジョイントとポリキャップを介してセットしていて、膝上、膝下もアームと同じく角ばったシンプルなデザインになっているよ。
取り外して交換できる膝装甲、膝のサイドあたりにある3ミリ穴がアルトレッグが持つハードポイントで、今回のフルアーマーを装備する際もしっかり活用していくポイントとなっています。
その他付属品
アルトの装甲がまるっと付属する都合上ロイロイもしっかり収録!板状のユニットから4つ足が生えてちょこちょこ動く…とみられるのと、よく見ると前方上部にはちょこんとデュアルアイが設けられているという、なんとなくかわいらしさも感じる支援メカなんだよね。
そんなロイロイも今回しっかり強化が来ているので、またあとで見ていきましょう!
ということで素のアルトは大体こんな感じになります。本来であればナックルダスター、サブマシンガン、バックパックという3つの装備があるのですが、今回は局地戦機と同じく強化パーツの方で武装が代用されているため収録されていません。
これらが欲しい場合はアルトの本体かアルト用のオプションウェポンを探してみてね!(※バックパックはアルトにしか収録されてないからそこは注意だよ!)
改修型アルト(新規パーツ追加)
ではここからが本番!いよいよアルトを改修してフルアーマーを装着させていきましょう!
上半身の改修
まずは肩装甲から!ここはもう丸ごとパーツを交換する形になっているよ!この時肩の接続用フレームは1つしか収録されてないから、基本的にはアルトノーマルの装甲は組まずに余剰パーツとして置いといて、こっちを優先して組む形になるみたいだよ。
機能としてはそもそもサイズがかなり小型化されたことでよりすっきりした見た目に磨きがかかったうえ、接続パーツのセット方法が新型フレーム準拠になったことで可動域アップ。痛んできた際の交換が容易になったことなど構造面でのメリットもしっかりあるのがいいですね!
上部の3ミリ穴はなくなっちゃったけど、前後に1つずつ3ミリ穴が、サイドにはCジョイントが新たに用意されたことで総合的な拡張性はアップしているね!フルアーマーを装着するためのソケットではあるけど、ほかのカスタムにも活用できそうだ…!
続いて胸部装甲です。こちらはもともと装備されているパーツを外してスペースを作ったうえで、中央ではなくそのサイドの3ミリ穴にセットする形で装着するようになっています。
機能としては前方に3ミリ穴を2つ増設するというものだね。フルアーマー状態だとこの上にさらに1枚装甲を乗せるから、残る一つは自由に使えるのかも?
下半身の改修
レッグはこんな感じで…サイドアーマー、膝装甲はそれぞれ新規造形のパーツに交換する形式での強化となっているよ。サイドアーマーは3ミリ穴を2か所拡張できる初期のオプションアーマーと同じスタイルの強化方法になっているのもまたポイントだね。
この辺はX777部隊機でも使用されていた要素ですし、あのプレバン機の運用データを生かして作られた量産型…みたいな感じなのかもしれませんね。
膝装甲はこんな感じで、前方に向かって3ミリ穴を1か所増設できるのがポイント。強化としては地味かもしれませんが、ここに3ミリ穴が増えるというだけでもアルトにとっては大きな進歩なのですよね。
そういえばポルタノヴァには最初から膝の3ミリ穴合ったけど、アルトはただの装甲だったからね…これもまたうれしい要素だね!
そして靴回りですが、ここにもオプションパーツセット2で初登場したのとよく似た足延長用パーツを挟み、機体のサイズを調整するという役割を担っているようです。
おお、パーツの形状的にも確かにオプションアーマーのとよく似てる気がするね。これも新しく3ミリ穴が増設されているという進化点があるけど、基礎的な技術自体は少なくとも4年前くらいの時点ではあった既存のものを使って強化されてる…ってのも面白いポイントかも?
アルトの強化完了!
フルアーマーアルト
では最後に…強化型アルトをベースにアーマーを装着した姿、フルアーマーアルトを見ていきましょう!
上半身の再強化
先ほどと同じ流れで肩装甲から見ていきましょう。組み方はとても簡単で、前後の3ミリ穴に少し濃いパープル成型となっているアーマーパーツをセット。
続いて新規造形のジョイント2つを介してシールドを設置すれば肩回りの強化は完了です!
おお、なかなか面白い使い方がされてるんだね!ジョイントは片方にすることで上方向の3ミリピンとして使えるし、2つ使えば横方向となるからそれはそれで別売りのシールドなどをセットするカスタムに使えるね。
シールド自体も表面に3ミリ穴、サイドにはCジョイント受けがあるので更なる改修も可能。スピナティアリーパー仕様の装甲などがちょうどいい感じに合いそうな気がしますね。
胸部装甲はこんな感じ!素体の強化パーツに空いている2つの3ミリ穴の上の方に、逆V字みたいな感じになるように装甲をセットすれば出来上がりだよ!
雰囲気的にはラビオットの装甲などに似た雰囲気になったかな?という感じですが、2パーツ構成にしたことで厚みが出たのと色分けもなされたことで決して安っぽく弱そうだなんていう感じにはなっていないのがいいですね!この3ミリ穴は黄色やオレンジなどで塗装しガンダムなどでもよく見かける拡散ビーム砲など、このまま武装として扱ってしまうのも面白いかもしれません。
下半身の再強化
続いて腰サイド。こちらは3ミリ穴にパープルの装甲をセットすることで可動式のフロント・リアアーマーをセットするようになっています。まさしくOPS1や2のような初期オプションの構成となっているようです。
パーツ自体は結構小さいから可動域にそんなに影響を及ぼさなさそうなのもいいかも。ただ個体差があるかもしれないけど、このピン接続が一部緩いところがあったりするのが気になるポイントかなぁ…
レッグ回りを見ていきましょう。まずはサイドですが、最初に片方だけ増加装甲をセット、続いて後方にだけ開いている3ミリ穴に後方に拡張性を持たせるブロックをセットします。
そして反対側の3ミリ穴と拡張ブロックの3ミリピンに合わせる形で装甲をセットすれば一段階目の強化は終わりだね!あとは膝の強化部位に追加装甲をセットすれば膝回りは強化できたよ!
あとは足首延長パーツの3ミリ穴に装甲を追加すれば…レッグの強化は完了!
…といいたいところですが、先ほどのレッグサイドの追加装甲には3ミリ穴を隠して見た目を整えるカバーが付属しているので、こちらのセットも忘れずに!
後は…後方拡張ブロックにはこれまた収録されているマルチジョイントを介してバーニアをセットするようになってるからこれもセットしてね!あえて別のジョイントを使って…例えばキャタピラとかタイヤをセットしてローラーダッシュ機能を盛り込んだりと更なる強化に使えるかもしれないから、ここは要研究ポイントかも?
フルアーマーアルト本体完成!
ここまででフルアーマーアルトの本体は出来上がりだね!アルトといえばさっき見たノーマルでも触れたようにとにかくシンプルさを追求した素材、素体としての側面が強かった機体だけど、強化パーツの上にさらに増加装甲をくっつけることでゴツくてかっこいいエース機に一気に昇格!!変更点は実はそこまで多くないけどそれだけでこうも変わるとは…!
アーマー装着状態でも拡張性は全然損なわれていないどころか、胸部に肩のシールド、膝周りに足延長パーツの装甲などむしろハードポイントは増えているので、この強化後ですら素のノーマルアルトよりもカスタムしやすくなっているのもいいですよね!レッグサイドのハードポイントにはスラスターユニットなどを盛ってさらに機動力を上げてみるなんてのも面白そうです!
武装:バックパック
続いて武装パーツを見ていきましょう。
まずはバックパック。こちらはちょっと分厚いもののシンプルな箱型となっているだれにでも似合いそうなデザインになっていますね。
機能としてはサイドに3ミリピン、背中側に3ミリ穴3か所とCジョイント受け1か所を持っているから、基本的なカスタマイズには対応していそうだね。そしてこのサイドのピンには姿勢制御などに使えそうなウイングも収録。先端にはさらっと3ミリ穴が用意されてるから、ここに何かしらパーツを盛ってカスタムするのも面白そう!
説明書的にはカスタム用に用意されていますが特に用途は指定されていないフリーのパーツみたいですね。ミサイルなどを盛ってAC6の機体のような構成にしてみるのもいいかも?
またこのバックパックを含む一部のフルアーマーパーツは、フルアーマーパーツのランナーが同じもの2枚で構成されている都合上もう1セット収録されているというまさかの太っ腹仕様となっているよ!なのでほかの機体に回して強化するっていう使い方ができるのもイイよね。
さらにバックパックに関しては、背中の横並びになっている3ミリ穴がなんとバックパック規格になっているため、まさかの無限連結に対応したアイテムとなっています!2つセットしてビームジェネレーターを強引に増設した…みたいに設定に組み込んで使ってみるのも面白いかもしれませんね。
武装:ガントレット
続いてガントレットです。ものとしては特に何の変哲もない装甲パーツなので、そこにセットしてもそれなりには似合うのではないかなと思います。
ちなみに接続に使う裏面のハードポイントも3ミリ穴になっているため、接続のためにはマルチジョイントのパーツを使うことになります。説明書通りなら普通の両面ピンのパーツを使いますが、場合によってはクランクパーツを使うのも面白そうですね。
武装:キャノンブレード
続いて収録されている唯一の武装を見ていきましょう!それがこちらのキャノンブレードです!
お、これかっこいいよね!ものとしてはフルアーマーガンダムが良く持っている二門の砲口を持つビームライフルみたいなものの後ろにガンダムエクシアが持っているような大きめの実体剣を装備している遠近両用の装備だね。ライフルユニットの片方に3ミリ穴、片方に3ミリピンを装備しているからピンにも穴にも装着できる使いやすさがポイント!
フルアーマーアルトの場合は腕サイドに装備したガントレットの上にセットして使うようになっていまして、接続部のピンを回転させることでライフルモードとソードモードを入れ替えるという簡単切り替えで2モードを使い分けられるのもいいですね!
ちなみに刀身は脱着できるようになっているのですが、接続規格は銃用のマイナスピンとなっているため、ほかの銃武器と組み合わせて近接武器に改修してしまう…みたいなこともできるのでいろいろ試して見てくださいね!
おわりに
ということで…以上、フルアーマーアルトのレビューでした!
もうこの時点でも本体のボリュームがすさまじいことになっていてくみ上げたときの満足感がかなり高かったのびっくり!ここまでの感覚というと…例えばライガーテイルのような大型キットを組んだ時や、収録パーツが超豊富なメガミデバイスとかみたいなコトブキヤのプラモ組んだ時とかに感じるものだったから、バンダイの通常サイズのアイテムでこの状態になるのは久しぶりかも?
そして…実はまだまだパーツの紹介は終わったわけではなく!まずはこちら…なんとロイロイにもセットする強化パーツが用意され、この子もフルアーマーロイロイへと進化を遂げたのです!
おお…!かっこいいカワイイ!ロイロイもしっかり強化してくれたのはうれしいね!ぱっと見だと…上部に3ミリ穴があるのは変わらず、左右に3ミリピンが増設されたことで拡張性がアップしてるのも結構うれしいポイントかな?
ですね。そしてさらっとセンサーも追加モジュールが用意され、クリアバイザーまで使用されるという豪華っぷりもイイですね!見た目的には同じく無人機であるフォレスティエリ01のヘッドと何となく似た雰囲気となっているので、もしかしたらそのあたりの技術をフィードバックしてあるのかもしれませんね。
そしてさらに!ここまでにちらちら話に上がっていたアルトのX777部隊仕様機ですが…なんとプレバン限定のあの機体に収録されている新規造形パーツの一部、フェイスと肩装甲がしれっと収録されているのです!
おおお!このフェイスめちゃくちゃかっこよかったから欲しかったんだよね!すっごいうれしい!
しかも…肩装甲を左右両方分収録するために同じランナーを2枚収録してあるのですが、そこにはフェイスパーツも含まれていたため、なんとフルアーマーの一部と同様プレバンフェイスも2個収録されてしまっているのです!
マジか!これは別のアルトに使って強化してね!ってことなのか…??なんにせよ入手手段が限られてたアイテムが手に入りやすくなったってのはありがたい話だね!
ということで早速プレバンフェイスを使用。こうすることで一応は量産機を強化したという見た目だったフルアーマーアルトが、完全にエース専用の強化機にグレードアップ!ガルプラやフィギュアはよく顔が命なんて言われていますが、こうしてみるとロボットのプラモにも言えることなんだなぁ…と思っちゃいますね。
さてさて…そんなフルアーマーアルトですが、キット単体でもいろいろ組み替えて遊べそうなポテンシャルを秘めているのはもちろん、カスタムに使うのもまた面白そうですので…何かいいカスタムに使えないか研究してみようと思います。何かプランができたらまたお知らせしますのでお楽しみに!