スクラッチ初心者がまたもや挑む美プラ制作!難易度高めなスクラッチ作業も前作の経験と制作データがあれば多少はマシになる…のか??(※よければ見届けてくださいね!!)
というわけで…ほぼ一年ぶりの再挑戦!涼しく過ごしやすくなった季節に行う毎年恒例(※2年目)の無謀なチャレンジ…ガチ初心者がいきなりフルスクラッチへチャレンジ!
今回はそんな企画の第二弾、前回に引き続き制作難易度が推定ロボットメカよりも高そうな美少女プラモデルの制作に挑戦していくよ!…ほんとに大丈夫なのかこれ?
用意するものはこちら!まずはこれがなければ何も始まらない…プラ板です!
お、これは前回も使った100均で買えるプラモ用のプラ板だね!1mm厚と0.5mm厚の2種類から作りたいものに応じて選べるラインナップが意外と便利なんだよね。
しかも驚くべきことに、それぞれ2枚プラ板が入ったうえで1セット100円(税抜)という、素材としては破格レベルではないか?と思い始めている超便利素材なのです!
確かに…前回作った1号機ちゃんは1mm厚のプラ板1.3枚くらいで出来上がったから、足りないどころかむしろプラ板余っちゃうレベルなんだよね。そう考えると材料費は100円かかってないことになるんで、金銭的なコスパは既製品買うよりもバツグンにいいね!
接着剤です。速乾性のあるものなどを使えばより早く、より頑丈に制作を行えるかもしれませんが、僕は中の成分が比較的体への害が少なめで普段の制作にも使用しているタミヤのリモネンセメントをそのまま流用しています。
意外とこれ転売の対象になってたりすることもあるけど、実際は300円くらいで買えるものなんで…間違って高くされてるのを買わないように注意してね!(1敗)
ちなみにリモネンセメントの性能は…効果時間はかなーり遅いものの、しっかり接着ができればその強度は個人的にはトップクラスの強さになるのではないかと思いました。まぁそこまでの強度に達するまでには1月とかそれくらいかかったりすることもあるので注意です!
※画像のランナーは一例です。
プラモのランナーです。前作もそうでしたが、制作時に関節に通す丸軸を、プラモ組み終わって捨てるだけの状態になったランナーから切り出し、それをパーツとして転用することで構造の簡素化や互換性の付与などいろいろ使い道があるのですよね。
地味にプラモによってはより細かい部位の固定と可動域確保に使えるんだよね。私としてはよく見る3mmジョイントだけじゃなく、ここぞという場面で使用される2.5mmの軸まであったりするから、捨てる前に一度使えそうなパーツがないかを探して用意するのもいいかも!
そのほかにもT字、L字状のプラ棒といった感じで、スクラッチ用としてタミヤなどから市販されているプラ棒では手に入らない特殊な形状のものも入手出来たりするので、意外とこのランナーリサイクルはバカにできないのですよね。
もとは1号機改修用の試作パーツだったが…
そもそも何でフルスクラッチに挑戦するのかというと、実はちょうど1年くらい前に前作となる1号機ちゃんの制作を行いまして、もともとは動画版の方でお届けしたマジで無謀なチャレンジだった1号機ちゃん制作(一応完成しました)を終えた後、物足りなさを感じた部分の改修パーツを新造するべく再設計と試作を行っていたのですが…
なるほど…パーツを作って仮組みしてたら思いのほかサマになってしまったから、であればいっそのことそれをベースに新しい子を作っちゃえ!ってなったみたいだね。
ですねぇ…なので1号機ちゃんの改修は後回しになってしまいましたが、言ってしまえば今回制作する2号機ちゃんは1号機ちゃんを作った経験込みで「こうすればよかったかも?」という反省と新たなひらめきを反映した試作機であることには変わらないので、同じ要素ももちろんあるし、問題点に対処するための試みも盛り込んだ意欲作!…としていきたいと思います。
もしかしたら今回の制作で得られた経験も生かしてもっとクオリティアップできるかも?てことで…もしよかったらこれから数回の制作記事および近日中にお出し予定の動画版もお願いね!
それでは第二回目となるフルスクラッチチャレンジ…早速始めていきましょう!
1日目:ふともも制作
最初に着手したのはふともも製作。1号機ちゃんのものは可動部が目立っていたり形も角張っていたりと改善点がかなり残っているので、それを何とかするべく試作しようとしていました。
やることは冒頭でもお見せしたように、まずはパーツの切り出しからだね。
大まかに切り出したら、後はニッパーでカットしある程度形を整えていきます。
今回作っているふとももパーツは可動部を取り付けるために穴を開けるんだけど、こんな感じで切り出した後に穴を開けようとするとパーツがピンバイスの負荷に耐えられなくて割れちゃうことがあるんで、プラ板から切り出す前にあらかじめ開けておくと良いみたい!
続いて積層フェーズに。もっとも、ふとももの場合はレッグとの接続部にあたる部分で厚みを確保するようにしているので(次の画像参照)、この外装にあたる部位は2〜3枚程度積むだけでなんとかなるのはありがたいですね。
それを乾かしたら、小さいプラ板を何枚も積み重ねたブロックを下部に接着して穴あけ部分に、同じく積層したブロックに穴を開けて3ミリピンを通した可動パーツ(腰と接続する穴は後で開けます)をセット、
そしてもう1セット作っておいたふともも外装を接着(するのは下部のブロックだけ。上部の可動パーツを接着したら動かなくなっちゃうからね!)。これで大まかなふとももパーツは出来上がりだね!
最後にヤスリで角を落として形を整えていけば…
ある程度いい感じの見た目してるふとももパーツになったよ!というか今回は可動ピンが外から見えなくなってる分見た目も結構いい感じになってるね!
ですね。今回は先ほど作った外装のさらに外側に、穴を開けていない板を切り出して貼り付けるというのを思いついたので実行してみたところ、可動機能を内蔵しつつ見た目の違和感をなくすことに無事成功しました!
結果的にはかなり簡単なことで解消できる問題だったってわけだね。とはいえ何とか問題をひとつ解決できてよかったね!
2日目:腹部まわり制作1
作業2日目です!この日やること…の前に、前日に作ったふとももに厚みを持たせるため、プラ板の端材や切りくずなどを溶かして作ったパテを盛り、乾くまで放置しておきます。
使ってるのがリモネンセメントだからなのか乾燥時間がかなーり長いんだよね。まぁ他の接着剤と比べた時の安全性との兼ね合いもあるし、これに関しては気長に待つとしよっかな?
腰回り制作
では太ももを乾かしている間に…腰回りをはじめとしたボディ下部を作っていきましょう!
このあたりは革新的な構成が思いつかなかったんで、1号機ちゃんの作りをそのままコピーする形で組んでいくよ!
用意するのはT字型のフロント、リアパーツ、そして太ももと同じく穴を開けるための細長いブロックの3パーツ。切り出せたら「T字、ブロック、T字」という感じでブロックを挟み込むように接着すれば大まかな造形は完成だよ!
あとは乾いた後にブロック上部に穴を開け、下から3ミリピンを通せば最低限の機能は付与できますね。
腹部制作
腹部サイドパーツです。ここも基本的な構成は1号機ちゃんのコピーとなります。
やることはコの字っぽい感じで切り出した板を10枚くらい積層することで真ん中に腹部ブロックを収められるくぼみを持ったパーツを作る、という感じだね。
そしてちらりと話に出ていた腹部ブロックですか、こちらは台形のような形に切り出したプラ板を使用、厚みはサイドパーツと同じくプラ板10枚積みでという感じで組んでいきます。
仮組みするとこんな感じに。かなり1号機ちゃんのに近い見た目になったみたいだね!
実は1号機ちゃんのボディ下部も突然思いついたものをパテを駆使して強引に形にしたものなのでかなーり歪な造形になってしまってますが、最初からそういうものとして設計していた今回の改修型は、以前強引にやった部分をあらかじめ設計に組み込めるので多少組みやすく、見た目も整えやすくなったかな?と思います。
3日目:腹部まわり制作2
3日目は前日に作ったパーツをさらにブラッシュアップ!見た目を整えたり穴を開けて機能性を付与したり…というのをやっていくよ!
腹部のブラッシュアップ
まず腹部ですが、一応組むことはできるもののこのままでは固定もできないし見た目もグチャッとしていたりと手を加えなければいけない状態。
てことで改修を進めるのですが、今回はヤスリによる削り出しを行う前に、あらかじめきれいに切り出したプラ板を貼り付ける形で大まかに見た目を整えておきます。
これはふとももでやったのと同じパターンだね、
このとき、腹部の抜け止め防止のロック機能として使えるようにすることも含めて、腰フロントパーツ方向に少しはみ出るように長めに切り出し、あとはニッパーカットで形を整えていきます。
1号機ちゃんのときはこのあたりをパテ盛りで何とかしたものだから、形もいびつだし厚さの調整も大変でかなり大変な作業になってたっけ…その点、今回は最初からそれ込みて組めてるんで、前作の経験がここでも行きてきてるってわけだ!
てことでプラ板を使った今回の作業はここまで!あとはサイドパーツにパテ盛って高さを合わせれば、表面はフラットに、しかしボディは厚み丸みを持ってより既製品プラモっぽい見た目に近づける!…はずです(・ω・)
ここからはパテ盛りもりの作業!今後また盛るかもしれませんが、現時点では表面を覆ったうえである程度丸みを帯びたような状態になるように少し多めに盛ったうえで表面をならし、乾燥に入ります。
このとき、少し乾いてきたかな?という段階で下部にカッターナイフなどで小さな切れ込みを入れることでおへそっぽいものの表現に挑戦!うまく乾くといいけど…
腰回りの改修
この日最後の作業はこちら、ここまでに作ったパーツの接続およびそのためのジョイント受け穴の設置です!
やることは簡単、ジョイントに使いたいパーツに合わせたサイズの穴をあけるだけ!今回の場合は1号機ちゃんの仕組みをそのまま転用することにしたのもあって、ボディの大体の部分は3ミリ穴をあけるようにしているよ。
続いて腹部ブロックの下にも穴をあけ…
腹部サイドパーツ内部にも穴をあけると、腰パーツの下から3ミリピンをさすことで腰・腹部サイドパーツ・腹部ブロックの3部位をひと手間で固定することができる…という仕組みとなっています。
この手の構造などは今後改修を入れるかもしれませんが、まだそのあたりの制作・設計などの技術力は僕にはないので、今後様々なプラモを組みながらさらにいろいろな構造を吸収していければ…と思います。
プラモはプラモでも作ってる会社によっては全然違う設計思想が入ってたりするから、またブログ版を中心にバンダイ製以外のプラモもどんどん見ていきたいね!(価格は高いものが多いけど最近のバンダイプラモと違って買いやすくなってるもの増えてるからね…!)
また画像内でしれっと行っていた腰回りへのパテ盛りも、ぐちゃぐちゃだった初期状態から少しずつならして腹部パーツをセットできるソケットを作りつつ形を整えていきました。
本来はここもいったんプラ板でソケットをある程度構成してからの方がよかったのかもしれないけど…それに関しては3号機ちゃん以降の制作で行かせるかどうかを検証していこう!
仮合わせ
ということでここまでの制作物を仮組みです!まだパテが乾ききっていないのですぐ分解しないとくっついてしまうところも多々ありますが、現時点でもだいぶ美プラの腹部周りに近づいてきたのではないでしょうか?
現時点での完成度
というわけで今回の内容はここまで!今回お見せしたのは以前の撮りためしておいた分で、実際の進度はもっと先を言ってるわけだけど…こうやって記事や動画にして記録を残しておくというのもまた大事だよね。
ですね。僕自身の備忘録としても使えるのもそうですが…僕と同じようにスクラッチ完全未経験の状態から何かを作ってみたい!という人であれば、何かしら参考にしていただけるかな?という要素もあるのではないかなと思います(慣れている人からすると効率の悪いやり方してるなんてこともあるかも?)ので、いつか誰かの一味違ったプラモライフの助けになればすごくうれしいですね。
てことで、次回からは最近新しく着手した新パーツの増設作業なども含めた追加制作分に入っていくよ!よかったらまた見に来てね!