パイロットが駆る02が複数の無人機01を率いて部隊となる?!ある種のワンマンアーミーを実現する画期的なEXMが誕生してしまった…!!
ということで、今回は2022年9月搭乗の30MM新作の片割れになります「フォレスティエリ02」を見ていきますよ!
この機体は7月に登場した無人EXMの「フォレスティエリ01」のバリエーションに当たる機体で、見出しの通り01が無人機になっているのに対し02はパイロットが乗り込んで直接操る有人機となっているのがポイントだね。
これによってガンダムXにあったようなフラッシュシステムと、それによってフォレスティエリ02と同じように大勢の無人機「GXビット」をパイロット一人で操ることで、パイロット一人だけで部隊を率いることができる…そんな芸当がこのフォレスティエリ01及び02でも可能になったのです!
コレ…30MMのカスタムに大きな影響を与えそうなスゴイ技術革新だよ!!今はまだ02が出たばっかしだからわからないけど、もう少し時間が経ってこの設定をうまく使いこなせるようになる人が増えたら、各作者さんがそれぞれで用意したオリジナルの強力なカスタム機でこれと同じような仕組みを持ってるのが増えるってことだもんね…これは次回以降の公式&非公式イベントがどうなるのか気になってくるぞ…!
…と、今回は設定面が凄いことになっているのをチラリとお話ししましたが、もちろん本体の方もしっかり良い出来となっていますよ。それでは早速見ていきましょう!
パッケージ・付属品
パッケージ。素立ちのCGに加え戦闘中と思われる情景描写があるのは30MMシリーズ共通のデザインそのもの、といった感じですね。
説明書。基本的な構成などは他のEXMキットのものとそこまで変わりませんが、表紙上半分に書いてあるフォレスティエリ02に関する個別の説明書きだけは本機独自のものとなっていますので、組み終わった後もここだけは取っておくと、あとで設定を練り直したくなった時にすぐ使えていいかもしれませんね。
ランナー一覧はこんな感じ!メインカラーはダークグレー、サブカラーはブラック、フレームカラーはライトグレーという黒系のカラーリングになっているのがポイント!黒系は特にライトグレーが多いけど、オプションなども含めて成型色に採用しているキットがめちゃくちゃ多いから、これは無塗装無改造でのカスタムに向いたカラーとなってるわけだね!
今回のクリアパーツはクリアブルー成型となっています。この色自体が落ち着いた感じになっているため、黒系の本体色と組み合わせると少し目立ちにくくなりますが、とてもきれいな成型色となっていますよ。
そして本体各所を組むのに必要なPC(ポリキャップ)パーツもしっかり付属。新型フレームを使っているということもあり、2個は余剰としてストックしておくことができるので、その分は劣化した部分との交換用や局地戦機、あるいはエグザビークルに付属するスリッパ部分として使えるパーツに使うものとしてもいいかもですね!
フォレスティエリ02(素体)
それではフォレスティエリ02を見ていきましょう!まずは最低限の装甲を装着した状態(素体)からです!
全体像はこんな感じです。基本的にはほぼ01と同じ形状をしているようですが、一部違う部分もまたある模様。これに関してはこれから細かく見ていきますので、よかったら見ていってくださいね!
ヘッドパーツ
ヘッドパーツ。こちらはさっそく01との違いがある部分になりまして…
ヘッドパーツの基部自体は01と共通の形状をしてるけど、その上に足していくパーツはアルトやラビオットみたいな、これまでに登場した連合軍製のEXMに近いデザインになっているんだよ!
01は恐らく無人機であると思われるドッグメカに似たイヌっぽい感じの形状をしたヘッドでしたし、この時点で既にはっきりした違いが見て取れるのは面白いですよね…!
ボディ&アームパーツ
続いて上半身を見ていきましょう。
まずはボディを見ていくわけだけど…はっきり言ってボディとアーム部分の形状は01と全く同じものになってるから、カラーリングの違い以外は特に目新しさはないのがポイントだね。
アーム部分。01同様かなりシンプルかつコンパクトな造形をしていて、片方のサイドには3ミリ穴が一つ設けられているのもまたポイントの一つです。
ここは連合機特有の腕サイドに3ミリ穴が設置されている、というやつだね!ちなみに他の連合機はもう一回り大きいからか、片方だけじゃなくて両サイドに3ミリ穴があるよ。
下半身
下半身はこんな感じ。ここも01と造形自体は全く同じになってるみたいだね!
相変わらずシンプルでありながら、太ももだけでも正面に両サイドの3か所、スネ部分には両サイド2か所と計5か所のハードポイントを持つというかなりの強みを持つのも良いですね!
可動域はこんな感じ。とりあえず開脚系を見ていますが、マクシオン機同様ノーマルだと腰回りに可動の邪魔になるパーツが何もないため、元々持ち合わせている抜群の可動域を余すことなく発揮できていますよ!
膝の可動域はこんな感じ!2重関節式になってるのもあるからか正座ができるくらいしっかり曲がるね!
今回の画像では詳しく載せていませんが、足首はCジョイントによって前後、スリッパ内部に接続し格納しているボールジョイントによって左右の可動にも対応しているので、ある程度のクリアランス(隙間)を確保すればフレキシブルに動かすことができます。
フォレスティエリのスリッパは他のマクシオン機のものよりも構造的に強くボールを挟んで固定するようになってるから、可動域をしっかり生かすには少しボールの方かスリッパ側を調整する必要がある(かもしれない)ってことだね。
※このクリアランス関連は個体差があるかもしれませんのでそこは注意です!
フォレスティエリ02(フル装備)
続いては増加装甲や各種装備を追加したフル装備状態を見ていくよ!
追加装甲
まずは増加装甲一覧。こちらは基本的な内容は01とおんなじなんだけど、一部形状が違うものも混じってるっぽい…?
その形状違い部分その2に当たる所がこちらのボディ部分!01だと無人機というのを表現するためのものだったのかクリアパーツ仕様という豪華なパーツだったのが…
今回は本体と同じダークグレー成型となっていました!見た目の豪華さはクリアパーツには劣りますが、02が有人機仕様になったこと、それに伴いコックピットなどを始めとした重要な機材が積んである部分が胸部になるのだとすれば、むしろ目立ちにくい地味なカラーリングになったのは、狙われにくくする意味ではとてもいいことなのかもしれませんね。
あそっか!確かに今回に関しては目立たない方がいいもんね。
続いて腕の装甲。ここは成型色が違うだけで装甲の形状や機能(3ミリ穴×1)は01と変わらないみたいだね。
フロントアーマーはこんな感じ。ちなみにここは01からの変更点その3に当たる部分となっていまして…
なんと!レヴェルノヴァやガルドノヴァのように可動式のフロントアーマーが採用されているのです!
おお!これは良いね!しかも見た感じ構造は一緒だし、レヴェルノヴァやガルドノヴァのフロントアーマーとミキシング!とかもできそうだよ!
ちなみにリアアーマーは01と同じ形状となっています。…が、ここはカスタムパーツの盛り付けやスタンドとの接続など意外と用途が多いので、この形状のままでよかったなぁと思いました。
というワケで…全体像はこんな感じです!
やっぱり基本的な部分は01とおんなじだけど、ヘッドやフロントアーマーなど割と目立つ部分の形状が変わってるのが結構いいんだよなぁ…
武装:ビームソード
武装一つ目はこちらのビームソード。3ミリ径の棒状となっている柄と、バイザーと同じ材質が使われているクリアブルーのビーム刃の2パーツで構成されています。
ちなみにこのビーム刃の接続方式は近接武器用の正方形ジョイントになってるから…
こんな感じで規格が合うものであれば本キット以外のパーツが使えるし、何ならビームソード以外の武器に変化させることもできるんだよ!
ビームソード以外の実体武器として使うのであれば、ゲート技術を用いて柄から上を召喚している、みたいな設定にすると割とつじつまが合う…ような気がしますね。
武装:ライフル
続いて見ていくのはライフルだよ!このパーツは本体のモナカ割り2パーツと銃口の3パーツ構成になっているもので、銃オプション用のソケットが無かったり、下部にあるマガジンみたいなものの取り外しができないところなど、ちょっとカスタム性は残念なポイントがあるね。
とはいえ、その分両サイドの3ミリ穴や銃口付近のCジョイント受け、そして銃口部分を外すと出てくる近接武器用のジョイント受けなど、ちょっと予想外の形での拡張性が確保されていたりします。01の時からそうでしたが、中々の変わり種ですよねコレ!
何なら画像2枚目のように、銃口部分をビーム刃に入れ替えれば、Zガンダムのライフルのようにビームサーベル発振機能付きライフル的な感じにすることができそうなのも面白いね!
武装:バックパック
最後に見ていくのはバックパック!両サイドに3ミリ穴1つと近接武器用のジョイント受け1つ(合計各2つずつ)、背中側に3ミリ穴3つと銃グリップ受け1つ、更にCジョイント受け1つという合計9か所のハードポイントを持っています。
相変わらずカスタム性が高そうなバックパックだよね!
ちなみに今回付属する他の武器は、ビームソードの柄であればサイドから生えている正方形ピンをバックパックサイドにセットすることで、ライフルであればグリップを背面中央のソケットに差し込むことでこのようにマウントし持ち運ぶこともできるのが良いですね!
武装:新型ロイロイ
ロイロイです。こちらはサブカラー1色での成型となっている部分で、従来型と比べると、Cジョイント受けなどが設けられている中間パーツが追加されているなど、機能が拡張されているのが見て取れますね。
これを生かしてロイロイのカスタムにチャレンジしてみるのもいいかもね!
※中間パーツは一部他ロイロイとの互換性がない部分がありますので、そこだけ注意です!
ギャラリー
それでは…最後にポージングやちょっとしたカスタムプランなどをお見せしていきますね!
まずはここまでにお見せしたものを(ロイロイ以外)すべて装備した戦闘風ポージング。それぞれビームソードとライフルを持たせています。
ここで唐突なカスタムプラン!今回使っていくのはこちらのマルチブースターユニットです。
お、この前レビューのブログ記事版を出したやつだね!動画版の方はもう少し待っててね!
一つ目のプランがコチラ、バックパックサイドにあるカバーを外すことで現れる3ミリピンにブースターユニットを接続することで…
このようにポン付けしただけのお手軽カスタムでありながら、大幅にバックパックのボリュームを上げることができます!
その上2本のメインスラスターとさらにそのサイドにある小型のスラスターシールド的なパーツの4段構え!より推進力をアップさせることができそうだね!
前から見るとこんな感じ。このプランの場合は主に背中側を強化するというものになっているため、こちら側はそこまで見た目に変化はありませんね。
その分他のブラック成型のパーツを盛って更に強化できる余地があるってことでもあるね!いろいろ試してみよっかな…!
プランその2はこちら…先ほどバックパックに装着したブースターを上下逆に装着する、というものになります!
おお!これを曲げて肩に乗せるようにしたらショルダーキャノンっぽい感じになったぞ?!これ推進器としてだけじゃなくて武装にもなるんだね!
何なら肘から下をこのブースター先端と入れ替えることで、フレームアームズのレイダオのように「腕丸ごとキャノン!」みたいな感じの構造にすることもできますよ。
そしてプラン3がこちら!この手法もやることは簡単、膝から下をマルチブースターユニットに丸々換装するというだけになります!
おおっ!フォレスティエリは元々小さめのEXMだったけど、これを装着すれば一気に身長が伸びるね!
その分サイズ感も大幅にアップするので、マルチブースターユニットがもう1基あればプラン1や2のようにバックパックに装着して使うタイプのものと併用してみるのもいいかもしれませんよ。
おわりに
以上、フォレスティエリ02のレビューでした!
今回のまとめ
なるほどなるほど…基本的な造形は01とおんなじだったけど、一部をちょちょいと形状変更して色を黒系統に変えるだけで大きく印象が変わったように思えるね!
有人機ということもあって出来る限り目立たないような仕様にした…と考えれば設定とも割とつじつまがいますし、今回はそのまま運用するにしろ、オリジナル機のカスタムの素材にするにしろ、設定面もしっかり作りこみやすくなっているのも面白いポイントでしたね。
そして…最後にお見せしたように、黒系統の成型色(ブラック・ダークグレー・ライトグレー)のパーツであれば結構違和感なく組み込めちゃうから、塗装できる環境がない人や無塗装派の人もカスタムを最大限楽しめる素体にできるってのもいいね!
というワケで…こんなにもバリエーション…というよりもある種のマイナーチェンジでありながら、ものすごく可能性に満ち溢れた面白いキットになっています!またしばらくは入手困難な時期が続くかもですが、もし店頭やネットなどで定価販売、再販品などを見かけたらぜひぜひ確保してみてくださいね!
それでは皆さん、よいプラモライフを!