宇宙を駆けろ!バイロン2機目のエグザビークルだ!
スペースクラフトは、アタックサブマリンと同じバイロン製のエグザビークルで、既存兵器を強化したエアファイターやタンク(連合製エグザビークル)とは違い、作戦に合わせて新たに開発されたエグザビークルとなっているようです。
プラモ的な視点で見ると、ポルタノヴァ宇宙仕様に対応するエグザビークルとなっていまして、一部パーツはポルタノヴァ宇宙仕様のものが流用されています。とはいえ、ほとんどは新規造形パーツなので、ポルタノヴァ宇宙仕様を組んだことがある方も新鮮な気持ちで組んでいけるのではないかと思います。というか、これ使ってポルタノヴァ宇宙仕様を強化するとより面白くなるかも…!
というわけで、今回はこちら、エグザビークル・スペースクラフトのレビューをやっていきます!それでは始めていきましょう!
2021年6月に新たに追加されたブラック版も追加していますので、そちらもどうぞ!
パープル版 レビュー
パッケージ・付属品
パッケージ。メインとなる装甲形態に加え、各種形態とそれらを運用している様子が描かれています。バトルフィールドは名前の通り宇宙(月面?)のようですね。
他のビークルにはない特徴として、PCパーツが付属しているという点が挙げられます。
スペースクラフトを組み立てるうえで使うのは2個だけなので、4つのPCパーツを手に入れることができるということですね。これによって、ポルタノヴァ宇宙仕様やアルト空中戦仕様の追加足、あるいはタンクやエアファイターの足など、PCパーツが足りず組めなかった部分を補完できるようになりました。
組み立ての手順を見てみる
エグザビークルは、構成するパーツ一つひとつがすべてカスタマイズパーツとして使えるようになっていることが多いので、例によって組み立ての手順から細かく見ていきます。皆さんのプラモのカスタマイズ、あるいは6月発売のブラック版の購入を検討中の方などの参考になれば幸いです。
そこそこ長くなっています(大体画像のせい)ので、もう知ってるよ、という方や、めんどくせぇ!という方は、目次から「エグザビークル・スペースクラフト(パープル版orブラック版)」以下に飛んでくださいね。
可動域に関しては、ここを見ればある程度はわかるかと思いますが、ちょっと複雑な感じなので、近いうちに動画版を作り、そちらで詳しく紹介していきます。
メインユニット
まずは中核になるメインユニットから。
説明書的にも一番最初に組む所になるのですが…
この別パーツ化されたタイヤを挟み込む形で組むことになります。
…なんかこれ、工夫次第ではいろいろなカスタマイズに応用できそうな気がしてくるんですよね。
とりあえず今回は置いといて、2つ作った上のパーツをサンドイッチのごとく貼り合わせると、タイヤが稼働するメインユニットが組みあがります。
後方(前も後も同じ形なので、好きな方を後ろにしてくださいね)には、ポルタノヴァ宇宙仕様やオプションパーツセットにもあるような、両側がCジョイント受けになっているパーツを使い、正方形の板状のパーツを接続。
これでメインユニットは完成です。
ちなみにですが、このメインユニットって、これだけでも運搬用トレーラーとして使えるようになっているとのこと。公式でも発表されていましたが、いろいろな使い方ができるのっていいですよね…
サイドブースター
続いてサイドブースターを組み上げ、接続していきます。
まずは先ほどのメインユニットのサイドにジョイントを接続します。ジョイントの先端の3mm軸には、あらかじめポリキャップをつけておきます。
そこに、ポルタノヴァなどEXMのふとももとしても使えるブースター基部を接続、反対側のCジョイントには、ジョイントを接続していきまして…
最後に大型バーニアを接続します。
これを反対側にも同じ手順でくみ上げれば、サイドブースターは完成です。
後輪ユニット
続いては後輪を組み上げていきます。
まずはポルタノヴァ宇宙仕様から流用された、宇宙用追加脚を組み上げます。
ここは足本体から先っぽのジョイントまですべて付属しているので、そのまま組み上げることができますね。
そして丸い部分には、新規パーツのカバーを接続し、ジョイント用の隙間を埋めます。
こうすることで、タイヤのような感じの見た目にすることができました。
先っぽのジョイントには、新規パーツのジョイント2つを接続。左右それぞれが内側に向かってジョイントが伸びるようにします。
そしてこれを、メインユニットに接続すれば、後輪は完成です。
前輪ユニット
最後に、前輪ユニットを組み上げていきましょう。
使うパーツはこちら。
新規パーツの他、ポルタノヴァ宇宙仕様の膝パーツや、足首のジョイントによく似た新規パーツ(一番奥のぼやけているやつ)を使います。このパーツ、実は足首のジョイントよりも厚みがあるため、足首としては使えません。
組み合わせるとこんな感じに。先端のパーツはスラスター、上の出っ張ったパーツは基部との接続用ジョイント、膝はライディングギアのようなパーツとして使われるようです。
タイヤ付きのアーム。Cジョイントで接続する方式なので、本キットにも付属する宇宙ポルタ足を始めとしたさまざまなパーツと組み合わせることができますね。
先ほど組んだユニットの、3mm穴の下あたりにあるCジョイントに接続し、前輪が組みあがります。これを2つ作ることになります。
続いて基部を作ります。基部は3つのパーツに分かれています。これを組み合わせることで…
前輪の基部が完成です!
なんかこれ見てると、ガンダムのコアファイターとかを思い出しますね。これだけで飛んでいきそう…
サイドにある3㎜穴(X字状のスリットもあるやつ)前輪を差し込むことで、前輪ユニットは完成となります。
そしてこれを、本体前方の裏側に接続すれば…!
エグザビークル・スペースクラフト(パープル)
いよいよスペースクラフトの完成です!
ということで…お待たせしました!こちらがスペースクラフトの全体像となっています。
走行形態
スペースクラフトは説明書からは少なくとも2つの形態に変形できるように書かれています。そのうち、まずは走行形態からお見せしますね。
四足歩行ができそうな感じの見た目ですが、この状態では先端のタイヤを使って走るようです。
4つのタイヤの他、ポルタノヴァ宇宙仕様の膝パーツを転用した補助部のおかげで、倒れることなく自立することができます。
飛行形態
スペースクラフトには、飛行形態も設定されていますので、こちらも見ていきましょう。
使うのは前輪ユニットのみ。この状態でディスプレイする場合、メインユニットと後輪は丸ごと余剰と化してしまいます。
まぁサイドブースターや宇宙ポルタ脚など、EXM本体のカスタムに使えるパーツがてんこ盛りなので、そこまで問題でもないでしょう。
変形の手順は、ユニット全体を外側に倒し…
それを更に後ろに回すことで完了です。すっごいお手軽!
歩行形態(?)
正式な形態ではないのかもしれませんが、前輪と後輪を立てることで、4つの足のような感じにすることができます。
その他のパーツ
今回使わなかったパーツ。追加頭部、ポルタノヴァ宇宙仕様の足パーツ2つ、PCパーツ4つとなっています。宇宙ポルタ足にPCをセットしたとしても、2個は確実に余るようになっているという、中々お得な仕様になっています。
頭部は余剰というわけではありませんが、アタックサブマリンのように頭部変換ジョイントが付属しているわけではないので、スペースクラフト単体では追加頭部を活用することができません。
しかしながらカスタマイズ用のヘッドパーツとしては中々いい見た目をしているので、従来のポルタノヴァを手軽にカスタムしてみたい…という方にもこのキットはオススメできますね。
ブラック版
ここからはブラック版となっています。
ブラック版の形状などは過去に発売されたパープル版と全く同じなので、各種詳細はパープル版で確認をお願いします。
パッケージ・付属品
パッケージ。飛行形態2機、走行形態2機、そしてポルタノヴァの強化型が1機でパッケージアートが構成されていますね。
このパッケージでは、ポルタノヴァを指揮機としたエグザビークルで構成されている部隊の作戦行動の様子が描かれているのかもしれませんね。
説明書。構成はマクシオン機登場以前のものが続投されています。
公式のカスタマイズプランにも少し違いがありますね。
…というかこれ、パープル版が発売されたときに僕が作ったカスタマイズに似てるような気もしますねー(どうでもいい話)。
ランナー紹介
SM-D1ランナー。スペースクラフトのメインランナーです。
ここには本体を構成するパーツの大半が収録されていて、頭部やキャノンなど、1セットにつき1個しか組めないパーツは大体こちらに収録されていますね。
SM-D2ランナー。
D1ランナーのうち、頭部やキャノンなどの一品モノを省き、左右対称にするためのもう片方組めるように、D1と同形状のパーツを収録。
UT-E2ランナー。こちらはポルタノヴァ宇宙仕様に付属する宇宙仕様ユニットのランナーで、ポルタノヴァ付属のものと同形状の膝から下の脚部・膝アーマー・足首ジョイント・スリッパが収録されています。こちらは2枚付属しています。
PCランナー。
余剰パーツとなるスリッパも組めるようにする場合は2個、スリッパは放置し、本体だけを組むのならなんと4個ものPCパーツが余剰パーツとなります。
今回のスリッパのように、局地戦機やエグザビークルには、このPVパーツを使うことで足のスリッパとして使えるパーツが付属していることが多いです。従来であれば確実にPCパーツが足りずに組めないか(局地戦機はノーマル脚との選択式)、そもそもPCパーツが付属しなかった(タンクなど)という状況になっています。
そのため、ここで余ったPCパーツを使うことで、それらをすぐに使える状態に持っていくことができるのです!
エグザビークル・スペースクラフト(ブラック)
全体像。前回はパープル単色で、どちらかといえば実践投入機というよりも試作機・実験機といった印象でしたが、ブラック単色になったことで一気に雰囲気が引き締まり、暗い宇宙で隠密行動をとりながら作戦を遂行したり、地上では夜間戦闘用の支援機として活躍!
…という感じで、実戦用機どころかエース機のような風格すらまとうようになったような気がします。
改めてサイズ比較。
比較対象はブラック単色になったポルタノヴァ(モノアイは宇宙仕様フェイスを流用した都合上クリアレッドとなっています)。横に並べただけでこの質量の違いがあり、スペースクラフトはかなりデカいんだなぁ…と改めて実感しますね。
全長で言えば、おそらくポルタノヴァよりも高くなる可能性も…?!
カスタマイズ
少しだけカスタマイズです。
まずはこちら。
先ほどのポルタノヴァに、スペースクラフト飛行形態をバックパックとして取り付けてみました。こちらは公式カスタマイズプランなどにもあるようなとてもオーソドックスなものですが、やはりカッコいい…!
後ろから。翼のような形状をしているので、王道な感じではありますが機体をお手軽にカッコよくすることが可能。
機能面では、意外と柔軟に動くため表情付けの幅もとても広く、ジョイントを駆使して様々な方向を向かせることが可能です。
腰パーツは前後を逆転させています。というのも、今回はリアアーマーにポルタノヴァ水中仕様(ブルーグレー版)のフロントアーマーを装備させていまして、底を基部にして大型バーニアを装着しているのです。
若干不格好ではありますが、機動力の向上や姿勢制御などに使えるかな?と思い設置してみました。
スペースクラフトに宇宙仕様バックパックや、アルト空中戦仕様のライフルを設置してみました。
実は前後の箱状の部位が干渉し、バックパックジョイントをしっかり固定できていないのですが(要改善)、これを装着することで、宇宙仕様バックパックが持つ多数の3ミリ穴からなる汎用性、赤いブースターによる機動力の向上など、思いのほかいい強化になるような気がしますね。
そしててっぺんにはシエルノヴァ高機動型のアンテナ?を装着、これをロイロイの頭部ユニットのようなものとして設置、通信能力や判断力の強化、攻撃の命中精度や回避性能の強化などを図っています。
Jジョイント〇番パーツを使い、前輪に余剰スリッパを接続。コストが高くなりますが接地性をさらに向上させることができますね!
今回のまとめ
以上、30MMエグザビークル・スペースクラフトのレビューでした!
これまでのエグザビークルと同じように、ほぼすべてのパーツが非常に高い汎用性を持っていて、小さなジョイントに至ってもカスタマイズに使うことができる超優秀なキットになっています。もちろんスペースクラフト単体でも、走行形態の他、飛行形態と運搬トレーラーに分けて飾ったり、あるいは合体させてディスプレイするのもアリかも…?!
それでは今回はこの辺で。
皆さん良いプラモライフを!