新型EAVはまさかの小型エグザマクス?!
今回新たに登場したのはエグザビークル!…ではあるのですが、その見た目はまるで小型のエグザマクス?!そんな特殊な立ち位置にいるのがこの小型量産機となります!
さっそくややこしい解説になってるけど、要は簡易エグザマクスって感じの認識でいいのかな?
そうですね。そのあたりも内容の方でじっくり見ていくことにしましょう!
パッケージ・付属品
パッケージ。小型量産機の全体像、そしてバックでは小型量産機たちの戦闘シーンが描かれていますね。
おお、今回は都市というか工場というか…今までとはまた違ったメカニカルな所で戦ってるんだね。なんか新鮮だなぁ…
ランナー紹介
それではランナーを見ていきましょう。
SM-G1ランナー。何やら胸部パーツのようなものを始めとした、本体を構成するパーツの数々が収められています。
SM-G2ランナー。一部収録パーツが変わっていますが、基本的な内容はG1と同じみたいですね。
しかしこのSM-G何とかっていうランナー番号は何を示してるんだろ…?番号の付け方は今までわかりやすいものが多かった(オプションウェポンの場合OPWという番号から始まっていた、など)から、今回のちょっとわかりにくいパターンが来ると気になってくるね。
そして今回の目玉ともいえる黒いマクシオンフレームのランナー。もちろんこの一部は機体のフレーム部分として組み込むことになるのですが、なんとランナー丸ごと付属しているという太っ腹仕様!
おお、ということは一部フレームは余剰パーツとして出てくるから、他のキットに使いまわしたりするっていうことも可能なわけだ!これは嬉しいね!
今回はどちらかといえばエグザビークルよりもエグザマクスに近い構造となっているためかポリキャップ(PC)パーツもしっかり付属。マクシオンフレーム基準ということもあってか、ポリキャップが二個余るという仕様もまた受け継いでいるのが嬉しいポイントです!
おお、これも余剰パーツだけど、意外と足りなくなる場面多いからそこを補完する予備パーツとして持っておけるね!
組み立ての手順
それでは組み立ての手順を見ながら、各パーツの様子を見ていきましょう!
ボディの組み立て
まずはボディから。モナカ構造となっている本体を貼り合わせた後首フレームをセットすれば完成!
おお、これはマクシオン系のボディ構造を踏襲しているみたいだね!肩ボール受けのジョイントがなく一体化された形になるから、可動域が減るっているデメリットはあるもののパーツの摩耗によって強度が下がる、または本体側の摩耗によってパーツが使用不能になるという問題点がないってのはありがたいよね…!
ちなみにですが、ボディ前面の構造はどうやらアルトとラビオットとほぼ同形状になっているようで、ここの解釈の仕方によってはマクシオン所属、または連合所属のエグザビークルと設定面でも拡張性があるのが面白いところです。
この場合は「マクシオンのフレーム技術を連合機に取り入れた機体」だったり、「連合のエグザマクス技術を取り入れるテストとしてマクシオンが製造した機体」というような感じの設定案が考えられるね。
そしてこの首ジョイントですが、今回は使用しないので後ろに折りたたんでしまいます。
え、使わないのココ?!
どちらかといえば隠し要素的なものだったようで、カスタマイズ用という位置付けのようです。小型量産機として組み立てるのであれば、折りたたんだ後にカバーパーツを装備させることで覆い隠せます。
おお、これならヘッドパーツ無しでも違和感のない見た目になるってわけだね。
続いて組むのがこちらのユニット。3つのパーツを組み合わせることで胸部に装着するユニットが完成です。
装着状態がこちら。かなり質量があるので装着するとちょっと前方に出っ張ったような感じになりますね。
ふむ…形状的にアルトとラビオットにも装着できそうな感じがするね?
続いて腹部を組んでいきましょう。まずはこちらのバーニアのようなパーツの上部にPCパーツをセット。
これのPC部分をボディの底にセット。これで最初の段階は完成です。
なるほど、見た目と前面のデザイン&拡張性はアルトだけど、首、肩ボール受け、腹部接続の方式といった機体構造にかかわるポイントはマクシオン由来ってわけか…うまいこと2勢力の機体の要素が混ざり合ってて面白いなぁ
腹部中間パーツ。こちらはバーニアっぽくなっている場所に直接差し込むだけでOK。お手軽ですね!
パーツの特徴としては、この3ミリピンの裏側にまたまたPCパーツ受けがあることと、前方にCジョイント受けを備えているってのがあるね。わずかながらでもカスタマイズができるのは嬉しいね!
腹部…というより腰に当たるパーツです。こちらはPCパーツを3ミリピンに被せた後、先ほどの中間パーツ裏に差し込むことで接続。こうすることでボールジョイント受けを本体に追加することができます!
このボールジョイント、どうも肩のボールジョイント受けと同じサイズになっているみたいなんだよね。この構造ちょっと気になるな…
アームの組み立て
続いてアームパーツを組んでいきましょう。
まずはいかにもサブアーム!といった感じの見た目のパーツです。こちらは2つのパーツを貼り合わせるだけ(だいたいのパーツの組み立て方法はこれなんですけどね)のお手軽仕様。
パーツの機能としては、Cジョイントによる接続(ここを介して肘、腕と接続するわけだね)、先端の簡易マニピュレータを使って一部の武器を装備できるってところかな?
武器装備に関しては後ほど例を紹介しますね。
固定武装となるキャノン砲。こちらもモナカ合わせの簡単組み立てとなっていまして、サイドの3ミリ穴、後方斜め上に伸びるCジョイント、斜め下に伸びるCジョイント受けと拡張性が意外と高いという特徴があります。
おお、単なる固定武装ってわけじゃないんだね。
なんだか意外な組み合わせですが、ここまでに組んだサブアームとキャノンを組み合わせるのが次の組み立ての過程となります。
へー、てっきり肩キャノンとかになるのかと思ってたよ…
続いて上腕&肩を組んでいきましょう。こちらもモナカ合わせの簡単組み立てとなっていまして、PCパーツ受けの他上下にそれぞれ向きが違うCジョイント受けが設けられています。
このねじれCジョイント受けは…アルト~シエルノヴァ、エスポジットやレヴェルノヴァあたりのエグザマクスの足と同じ構造だね。もしかしたら足の代わりとしても使えるのかも…?
小型量産機としての肩ブロックです。こちらは肩ボールジョイントが造形されている専用の肩アーマーに、PCパーツを装着したマクシオン機の太ももジョイントを装着します。これによって小型ながらかなりの可動域を持つようになるってわけですね。
ふむ…この肩アーマーを見ると10年前くらいのガンプラを思い出すよなぁ…
記憶があやふやではありますが、この手のボールジョイントを使った肩パーツは、僕の記憶ではHGダブルオーガンダムあたりからよく使われ始めてた…と記憶しています。(もしかしたらその前にもあったかもしれません)
そういやちょうどこの辺りの時期からオールガンダムプロジェクトだったりビルドファイターズが始まったりして、このジョイントを使った機体が増えてきたんだっけ。30MMの肩ジョイントはいわばこれの発展型(フレームと装甲が分かれている)なんだけど、この小型量産機の肩アーマーは昔のように肩ボールと装甲が一体化したタイプになってるね…
…と、ここまでで腕の各パーツが組み終わったので、腕を組んでいきましょう。
まずはキャノン&サブアームと上腕を接続。これで腕そのものは完成となるね。
そしてそこにPCパーツを介して肩ブロックを接続すれば、アームユニットの完成です!
レッグの組み立て
続いて脚部を組んでいきましょう。
まずはこのパーツ。やはりモナカ合わせで組み立てる簡単仕様で、サイドに3ミリ穴を、上下にCジョイント受けを備えているのが特徴ですね。
さっきのパーツとマクシオン機の腕に使われているフレームを組み合わせることで、脚部がほぼ完成となります。
…ん?これどう見てもエグザマクスの腕にしか見えないんだけど…
お、流石にたくさんマクシオン機を組んだだけあってすぐ見抜けていますね。アイズが言う通りこの部分は丸ごとエグザマクスの腕として使えるようになっている部分になります。
太ももの装甲。先ほどの腕を足として使っていること、このパーツ構成を見るともうわかる方も多いと思いますが、こちらはエグザマクスの肩装甲としても使える部分になります。
内部構造はこんな感じ。連合・バイロン機のように接続用ジョイントを挟み込むんじゃなくて後付けする形で組み込めるタイプになっているね。
このパーツの特徴はこれだけではなく、左右対称の装甲でもあるために左右のどちらからでも肩ジョイントをセットできるようにスリットが用意されているというものがあります。
おお、これは面白い構造!組み立て時も楽だし、アルトやポルタノヴァのオプションアーマーに付属する肩ジョイントを使ったりすれば、これを利用して3ミリ穴を増設したりすることもできるってわけか!
続いて足パーツ。こちらはフレームのボールジョイントを受ける上部パーツと地面と接する下部パーツを組み合わせて作るマクシオン機風のもの。見た目は完全にスリッパのそれですね…w
そしてここまでに組んできたものを組み合わせることで脚部が完成です!
最終組み立て
というわけで最後の組み立て。ボディにアームユニットを接続することで上半身が完成…
そして腰のボール受けに先ほど組んだ足を接続すれば、ついに小型量産機が完成です!
エグザビークル(小型量産機ver)
全体像。見た目は完全に小型化したエグザマクス、という感じ。頭部がないことや胸部のボリュームがエグザマクスよりあること、アームに武器が直接つないである(一応サブアームもありはする)という構造、見た目の差があるため似て非なるもの、という表現が一番しっくりくるような気がしますね。
後ろから。基本的にはジョイントも何もないので特に気になる場所はありませんが、ボディにはバックパック用のジョイントが用意されています。
この辺りも含めてアルトそっくりの構造してるんだよねこれ…
可動域
続いて可動域を見ていきましょう!まず気になっている方が多いと思われる胸部から。
ここは通常の胸部装甲よりもぶ厚いよなぁ…と思ってたんだけど、これカバーを開くとコックピットシートが出てくるようになっているんだ!
パッと見ると単純な構造&造形ではあるのですが、明確にコックピットを表現したパーツは今回が30MM初となっています!スケール感を表現する良い素材となる中々いいパーツですよこれ!
その上サイドにCジョイント受けも用意されているので、ここからさらにカスタムも可能。面白いパーツですよこれ…!
アームユニット。太ももジョイントを使っていることで広い可動域を確保できている…はずなのですが、肩パーツと干渉していることで前方への可動域はかなり狭いようです。
その反面、干渉がほぼない後方への可動域はご覧の通りめちゃくちゃすごいよ!まぁ後ろに動かしでどうするんだっていう話になるんだけどね…
この辺りは小型量産機を可変機のベースにするなどというときに役に立つのかもしれませんね。
前後の可動に関しては肩ボールによって広い可動域が確保されていますね。
腹部の方もボールジョイント接続によって柔軟な可動域を発揮できるようになってるよ!
開脚。こちらもアームユニット同様、前後共に広い可動域を持っているようです。
まぁここの接続規格は可動域がかなり広いアーム系と同じものになってるからね。強度面はちょっと心配だけど、小型量産機くらいの大きさなら問題なく支えられるだろうし大丈夫そうだね。
膝の可動。こちらは肘ジョイント基準なので90度程度しか曲がらないようになっているようです。
とはいっても、これはエグザマクス基準で見たときの可動域評価であって、サブメカ的なポジションのエグザビークルとしては、これでもめちゃくちゃ可動域いい方だと思うよ。
エグザビークル扱いということもあって、実際の価格面から見てもエグザマクスの約半分のコストで作れる機体ですからね…似たような運用ができる割にコスパもいいというワケですね。
余剰パーツ
このキットには、既存のパーツをランナーごと流用していることもあり大量の余剰パーツが発生します。
今回の余剰パーツはほとんどフレームランナーから発生するもので、内容としては…
ってところだね。めっちゃ豪華!
これに加え、マクシオンフレームをベースにしていることもあってPCパーツが2個余るというところもそのまま引き継いでいますよ。
簡易カスタマイズプラン
それでは最後に簡単なカスタマイズを見ていくとしましょう!
ヘッドパーツを装着する
まずはシンプルなカスタマイズ。カバーで隠していた首ジョイントを引っ張り出し、お好みでヘッドパーツを装着しましょう!
今回はオプション…つまり成型色が同じライトグレーで統一できるオプションヘッド1のベースヘッドを使っているよ。ここからオプションヘッドのパーツでカスタムしたものを使ってもいいし、アタックサブマリンのライトグレー版に付属するポルタノヴァ風ヘッドもよさそう!
アームを組み替えてシンプルに!
この小型量産機のアームユニットは、前方にチェーンガンが展開され、後方にサブアームが伸びているという構造になっています。個人的な感想ですが、画像二枚目のようにチェーンガンを取り除いてサブアームを直接つなぐことで、より人型に近い見た目にするのもいいんじゃないかな、と思いました。
あ、確かにこれいいかも!ちょっと特殊な構造になってる部分だし、デフォルトの見た目に違和感があるなぁという人はぜひ試してみてね!
武器を持たせてみる
先ほどのサブアームですが、先端に一部武器のグリップをセットできる穴があるということは既にご紹介してきましたが、今回はここに武器をセットして実証することにしました!
結果的にはただの勘違いではなく、ちゃんと武器を持たせるためのジョイントになってることが分かったよ!
ただ、一度手甲を外してセットしなければならないタイプの武器、あとは3ミリピンやプラ棒を使ったグリップの武器のように、一部装備できないものも存在するという点には注意です!
今回見ていくのは胸部。こちらの前面のデザインがアルトとラビオットとよく似たものである、というのはすでにご紹介してきたと思いますが、こちらにアルトやラビオットの胸部装甲が流用できないかを確かめていきますよ!
結論から言うと、これもきちんと装着することができたよ!ただピンが微妙に奥まで刺さらないようになってるから、小型量産機専用に最適化するなら装甲側のピンを少し削るか、本体側の3ミリ穴を少し深くする(穴をあける)といった改修が要りそうだね。
とはいえ、思いのほかしっかり接続できているのでこのカスタムはオススメですよ!特にラビオットの無人偵察機アーマーと組み合わせれば、小型量産機が持つ無人機としての側面をより強化することができるので、設定的にもおいしいポイントが多いです!(デフォルトだとコックピットがあるので手動制御もできる)
ただ一つ注意点がありまして、こちらのアルトノーマルの装甲は接続できませんでした。
多分小型量産機に対応しているのは、中央じゃなくて左右の3ミリ穴を使って接続するタイプの装甲になってるってことなんだろうね。
おわりに
ということで、エグザビークル小型量産機verのレビューはこれで終わりです!
今回のまとめ
エグザビークルながら準人型という感じの見た目や構造を持ち、エグザマクスとほぼ同等の動きを取らせたり、装備の盛り付けでエグザマクスのように運用できたりと機能性バツグンでありながら、エグザマクスの半分の大きさにコスト(価格)、組み立てにいる時間等、設定的にもプラモ的にも買いやすい、作りやすいとかなり素晴らしい出来になっていました!
それでいて頭部ジョイントや足としてエグザマクス規格の腕がほぼそのまま使われてるといった、隠し機能扱いになっているカスタマイズにつながる機能も盛りだくさん…可能性の塊かなこれは…?
隠し機能も含め構造が構造なので、フツーにエグザマクスとして組む素体にすることもできますし、所属勢力があやふやな現在のエグザビークルの流れを汲んでいることもあり、連合系の技術(見た目やカスタム性)を取り入れたマクシオン機、マクシオンのフレーム技術を取り入れた連合機、あるいは連合、マクシオン両軍の技術を取り入れれミックスしたバイロンの試作機…というように、設定を作る際にも何かと応用が利く面白い機体ですよ!
しばらく入手困難が続くと思うけど、たまに現れるAmazon直販分の復活、思いがけず店頭で見かけた…ということがあったら即確保レベル!そのまま組んでもカッコいい、しかしカスタムの素体やパーツとしてみても素晴らしい(今回のは特にユーザーさんの個人のセンスが現れやすい機体…という意味でも面白い!)キット!初心者さんにももちろんオススメですが、今回は既存のユーザーさんにこそ組んでみてほしいなぁと思います。
それではみなさん、よいプラモライフを!