新要素を多数盛り込んだ各部パーツによりクオリティの数段アップを狙え!体型バランスを意識した試作は果たしてうまくいくのか…?!
というわけで…今回は第二回フルスクラッチチャレンジこと美プラ2号機ちゃん制作の第二回となります!前回は腹部・腰・太ももの3点を制作したところで終わりました。何ならそのまま一年くらいたったため、前回分の内容のパーツは若干色がくすん足り黄ばんだりしているのでかなりわかりやすくなっていたり…(汗)
そんな長い間何もしていなかったフルスクラッチチャレンジだけど、今回分からは9月末と10月に入ってから新たに作ったパーツをご紹介していくよ。それじゃさっそく再開していこう!
作業4日目:ボディを作り上げたい
作業4日目はここまでに組んだボディ下部をベースに、残りの部位も組んでボディを作り上げていきます!
ボディ上部の制作:中間パーツ
まずは中間パーツから。これがどこの部分なのかというと、胸部と腹部の間に挟むことで腹部ブロックの強度アップ、斜めになってしまっていた腹部ブロック上部を平らになら氏胸部ブロックを配置しやすくする…など、結構色々目的は多いです。
ものとしては前回腹部まわりを組んだときに作った腹部サイドパーツがあるけど、あれと形も機能もほとんど同じになってるよ!
ということでどんどん積層を重ね…腹部などと同じく10枚ほど重ねて厚みを増したら…
ある程度乾いてきた段階で早速ボディにセット!若干サイズがキツイようで上部が反って負荷がかかっているのが分かりますので、この辺りは内部を削って調整していくことになりますね。
ボディ上部の制作:胸部ブロック
続いて胸部ブロックの制作だよ!ここは腹部との接続だけじゃなく、両サイドは肩、上部は首といろいろなパーツをつなぐのに使うかなり重要な部分!…なんだけど、1号機ちゃんの時に作ったのはあれはあれででかすぎる節があったから、今回は少し小さ目サイズとして試作してみたよ。
今回は試しに肩のラインをきれいに整えるために上部に突起を作る形で切り出してみましたが…ここは後程邪魔になるだけだったことが判明したため削っちゃっているのであまり意味のない部分になってしまいましたね…
最近の切削作業にはこちら、プラ板と同じく100円ショップのセリアで買えるやすりを使用しています。目の大きさは240番、細いスティックの表裏両サイドに紙やすりが張り付けられたかのようなアイテムとなっています!
持ちやすく、そして同じものが8本入って100円(税抜)なので、消費量を考えずガシガシ使って作業を進めていけるのがとてもうれしいポイント!短い時間で目に見えて角が落ちてパーツに丸みが出ていくのを見るのは本当に楽しいですよ!
何ならもっと目が細かいものも売ってたから、それらに持ち替えれば仕上げ磨きをやることもできるかもね…?
ということで…外装を磨き上げて見た目をきれいにしたほか、腹部など他のボディと形状を合わせ体系ラインに違和感のないように整えてみました!
おおいいね!実はこのあたりもパテでそれっぽくでっち上げただけだった1号機ちゃんの中間部位と比べるとやっぱり見た目の良さは段違いなんじゃない?
ボディ上部の制作:胸部装甲
そして…胸部ブロックといえば先ほど触れた通り機能面でも重要な意味を持つパーツなのですが、美プラではさらに見た目的な意味でもトップクラスの特徴づけができる部分でもありますよね。
確かに…背中のディテール、うなじなどの作りこみ、胸部装甲のサイズなどやろうと思えばやれないこともない要素が多いよね!ここだけで結構時間が溶けそうな気がする…!
思ったより多く出てきましたね…てことで今回やるのは胸部装甲の制作です!
最初は先ほどの画像にあったように、胸部ブロック前面に配置したプラ板を起点に胸部装甲を盛り、裏に穴をあけて脱着できるようにしたいなーと考えていたんだけど…
パテがたれてベースの板が侵食されて溶けてしまうというアクシデントが起きてしまったため今回はこの案は没となり、試作パーツはそのままと化してパテの一部になることに…
代わりといってはなんだけど、1号機ちゃん制作時に余ってた粘着力を失いつつある旧パテを使ってある程度それっぽくなるようにこねくり回し、それを2号機ちゃん制作時に出た切りくずなどを溶かした新パテを使い胸部ブロックに接着したよ!
結局拡張性を犠牲に見た目の良さを重視する方向になりましたが…場合によってはハンドクリームを塗って融着防止を図るなど、出来たことは結構あったかも…なーんて思ったりもしましたが、この気づきに関しては後でヘッドパーツを作るときなどに生かしていくとしましょう!
大量のパテを使ったことで前作同様長い硬化期間を設けなければならなくなった2号機ちゃんの胸部…ということで、しれっと積層切削後のままになっていた左太ももにもついでにパテを盛り、一緒に乾かしていくことに。
長く時間がかかる工程もこんな感じで同時進行したり…と、できるだけ効率よく進めていきたいね!
作業5日目:細身レッグパーツの試作
今日はレッグパーツを作っていくよ!ただ1号機ちゃんと同様の仕様とすると、結構ぶっといメカメカしいレッグに意外と設置性が悪い足回りと思いのほか微妙な感じになりかねないんで…思い切って再設計を入れることにしたよ!
レッグ制作:膝上、膝下の積層
ということで新たに図を引き直すのですが…今回も参考にした30MSの中では比較的細身に見える素手素足セットのレッグを参考に、出来るだけ細身にできるようにしてみました。
切り出して積層するとこんな感じに!…この時点では削って整えてないだけあってまだそれっぽい見た目ではないね。
ついでに太もも部分も制作!実はコレ、縦に並べるとさっきプラ板に描いていた図にぴったり収まるようになってるんで、組んだ後に横から見たときもたぶん体系ラインが崩れにくいようになってるはず…!早くくみ上げてみたいぞ…!
レッグ制作:膝ジョイント作成&仮組み
ということで早速膝ジョイントを組んで仮組みを行っていきましょう。
まずはジョイント以前にパーツを受けるためのソケットがないと始まらない!ということで、膝ジョイントを固定するピンを打ち込む部分に穴をあけてみました。
お?今回は2.5mm径の規格を採用してるんだね?
ですね。というのも…ほぼすべて3mm径の穴をもとにいろいろ作っていた1号機ちゃん。あれは各部位が分厚くサイズもそれなりにあったことで3ミリ穴をあけても十分パーツ側も耐えられた、という側面があるのですが…
なるほど、今回の場合は細身にしてるから3ミリ穴をあけると作業中に自壊したり負荷が大きくかかる部分が増えて壊れやすくなったり…といろいろ問題もあったわけだね。
ですね。例えば今回切り出した膝ですが…2.5ミリ穴の配置はレッグ全体のサイズ感と可動域を両立させるためかなり外側ギリギリに配置しています。こうするとピンをさした時にアイズがいったとおり結構でかい負荷がかかっちゃうわけですね。
と、ちょっと話が反れかけましたが…そんなこんなで作った膝ジョイントをいつものようにニッパーカットで軽く整えたら…
太もも、膝下に開けたスペースに差し込む形でパーツを設置!いい感じに作れたみたいだね!
画像は仮組みを行う前に軽く切削まで行ったものですが、まだ角ばっているような形状、前後に特にみられるプラ板の形状の残りなどまだまだ改修が必要なポイントは多いので、この辺りは少しずつ修正を進めていきたいですね。
レッグ制作:穴あけ&ボディへの取り付け
続いて今作ったパーツにさらに穴あけを行い、各パーツとの組み合わせを可能にしていきましょう。
やり方は他のところと同様、カッターナイフを穴をあけたい部分に突き立てて回すことでドリルビットを置くガイドを作り(キリなどでやるのもいいかも)、ピンバイスで穴をあける…という流れになってるよ。
これができたらひとまず太もも側に穴が開いたから…ここにランナーの棒を差し込んで仮組みができるようになったね!
作業6日目:左レッグ制作
と、日付は変わりますが翌日は反対側のレッグ用に同じ作りでレッグパーツを制作していきますので…あらかじめプラ板に写し取っていたコピーを切り出し…
同じように太もも、膝ジョイントも作ったうえで穴をあけ…
ここまでの制作物を仮組みしてみました!やはり長さがあるレッグが出来上がるとそれだけで一気に進捗が増えたような気がしていいですね!
まだ靴回り作ってないから完ぺきではないけど、目に見えてコツコツ進めてきた作業の成果が分かるってのはやっぱりうれしさも一味違うね!
ついでにこの日作った左足にもかるーく削りを入れて見た目を整えて、この日の作業は終わりです!
まだジョイントのピンを打った場所などさらに削りを入れなきゃいけない部位、あとはしれっと右足に施されてるけど、パテでコーティングすることで耐久力の強化やプラ板積層跡を隠し見た目を整える…というのもやらないといけないから、こっちはもうちょい手間をかけなきゃいけなさそうだね。
作業7日目:靴回りの制作
靴回りです。1号機ちゃんでは、足首側にジョイントを設けることで強度を確保したうえで可動域もしっかり用意しよう…とし、ある程度はこれを達成できたのですが…
組み方の都合上ジョイント交換が非常に難しいこと、そもそも足首ジョイントはプラ板からスクラッチしたモノなんで接続部のサイズ調整が厳しく必要とする強度が確保できなかったこと、そして靴パーツは30MS的な造形を技術面の問題であきらめ鉄血のオルフェンズのガンダムフレームを参考にしたちょっとメカっぽい雰囲気の構成を採用したもののこっちも強度不足でパーツが破損するなどの問題だらけ!だったんだよね…
しかし今回はそのあたりに大きく改修を入れたので、それも含めいろいろチェックしていきましょう!
靴まわり:足首ジョイント関係
まずは足首側にジョイント受け用の穴をあけるのですが…もうこの時点で1号機ちゃんの構成とは変わっていまして、30MSと同様に垂直にジョイントを差し込む形に変更しています。
で肝心の足首ジョイントはこんな感じで、今回は必要以上にオリジナルにこだわることをやめ、接続部分には画像のようにランナーを使用することにしました。
おお!これはなかなかの英断なんじゃない?、多少ランナーによって太さのバラつきがあるものの、これなら比較的緩すぎず硬すぎず…と必要なレベルの強度を確保しやすいだろうし、何よりもパーツの作りやすさが段違いに良くなることで、壊れたときの修理パーツ制作も簡単になるっていう整備性向上という意味でもいいところだね!
靴まわり:靴パーツ制作
靴パーツはこんな感じで…今回は1号機ちゃんの時にあきらめた「30MSとほぼ同じ仕様」の靴制作に挑戦!具体的には、基部はほぼ一体成型となりますが靴の大部分と接続部の機能を持たせ、積層によりかみ合わせが悪くなっても大丈夫なように後で靴底にはプラ板を1枚貼って簡単に平らにできる…という感じで、1号機ちゃんを制作したときの経験から考案した新たな機能をどんどん導入しています。
ということで…早速あけた穴に足首ジョイントをセットし可動試験をやってみましょう!
靴まわり:まさかのアクシデント?!?!
しかし…このやり方には無理があったようで、残念ながらジョイントの強度が足りず可動時の負荷に耐えられず、なんとパーツが割れてしまうことが発覚。何なら3ミリジョイントもうまく削り出せていなかったので破片の再利用手段もなく、またまた没案ができてしまいました。
うーん…やっぱり可動込みかつ小型のジョイントを作るのは一筋縄ではいかないってわけかぁ…
今回はここまで!
と、なんだか歯切れの悪い、キリの悪い部分ではありますが…今回の内容はここまで!次回をお楽しみに!